キャスターの辛坊治郎が3月27日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。小林製薬の「紅麹」成分が入ったサプリメントを巡る健康被害が拡大している問題を巡り、「100%の安全は難しくても、最初の症例把握から公表まで約2カ月もかかっているのは長過ぎる」と苦言を呈した。
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SUQIAN, CHINA - MARCH 25, 2024 - Illustration Kobayashi Pharmaceutical recalls products, Suqian, Jiangsu Province, China, March 25, 2024.、CFOTO/共同通信イメージズ
小林製薬の「紅麹」サプリメントを巡る健康被害問題で、厚生労働省は2人目の死亡事例が報告されたと明らかにした。亡くなった2人はどちらもサプリメントの「紅麹コレステヘルプ」を摂取していたという。大阪市は27日、小林製薬に対して自主回収の対象となっている3つの製品について、製品の回収を命じる行政処分を出した。
辛坊)「紅麹」サプリメントの問題は、罪が重いです。このサプリメントを購入した人は、健康になろうとしてお金を払っているからです。今のところ因果関係ははっきりしていませんが、健康被害を訴える人が多数いて、死亡例も明らかになっています。この健康被害は腎臓障害です。亡くなられた2人も腎臓の障害があったと伝えられています。
100%の安全は難しいかもしれません。しかし、何か異常を把握したときには、被害の拡大をいち早く阻止することが企業の務めです。それにもかかわらず、最初の症例を把握してから自主回収まで約2カ月もかかっているのは長過ぎます。最初の症例が報告された把握した段階で公表、警告していたならば、健康被害を防げた人もいたかもしれません。