痰は出した方がいいの? 医師が回答
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ニッポン放送「草野満代夕暮れWONDER4」(1月28日放送)で、「痰」に関して医師が回答した。
番組に寄せられた健康の疑問『少し汚い話なのですが、痰を出すのが嫌だし、苦手です。よく男性など道端で出している方もいますが、嫌悪感と同時に「よくあんなに上手に出せるな」と感心もしてしまいます。私は痰を出すのも嫌というか、上手に出せません。痰って、飲み込まずに出した方がいいのでしょうか?』に対して、医師が回答した。
痰は肺内の分泌物や、吸い込んだ空気中の異物が気道の粘膜に付着したものです。
体にとって不要なものですから、飲み込まない方がよいのですが、飲み込んで危険ということはほぼありません。飲み込まれた痰は胃に入り、胃液は強い酸性のため、ほとんどの細菌やウイルスは死滅します。
しかし、病気などによって痰がうまく出せない状態になると問題が起こります。痰が呼吸を邪魔して息切れが強くなったり、肺炎を起こしやすくなる。また、空気が肺に入りにくくなり、肺の一部に空気が入らない状態をつくり出したり、咳を誘発して疲労や不眠の原因となることもあります。
痰がうまく出せない場合は、姿勢を工夫したり、体位を変えることで痰を出しやすくさせたり、呼吸法や咳を利用して出す方法などがあります。自力で出せない場合は、痰を出す器具を使うこともあります。
慢性的に痰が出る場合は、まずその原因を病院で調べてもらうのがよいでしょう。
回答協力:東京衛生アドベンチスト病院
番組情報
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