【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1176回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回はNetflixにて独占配信中のNetflix映画『シティーハンター』、そして4月26日に公開された『ゴジラxコング 新たなる帝国』をご紹介します。
お家で観たい!:Netflix映画『シティーハンター』時代を超えて愛されるメガヒット作品を、ついに日本で実写映像化
1985年から1991年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載された、北条司の大人気漫画「シティーハンター」。東京・新宿を拠点に、ボディガードや人探し、さらには殺しの依頼まで引き受けるスイーパー(始末屋)、冴羽獠の活躍を描いたアクションコメディは、幅広い年齢層からの人気を獲得して一大ブームに。アニメ版によってファン層をさらに広げ、香港、韓国、フランスで実写作品が製作されるなど、世界的人気を誇っています。
そんなメガヒット作品が、ついに本家である日本で実写映像化。
令和の新宿に降臨した、冴羽獠。「シティーハンター」はじまりの物語が誕生しました。
Netflix映画『シティーハンター』のあらすじ
誰もが驚く身体能力と戦闘力を持ちながら、美女の前ではだらしがない。裏社会の難題を請け負うNo.1スイーパー、冴羽獠。新宿東口の伝言板に書かれた「XYZ 妹を探してください」というメッセージを受け、相棒・槇村秀幸と共に有名コスプレイヤー・くるみの捜索依頼を請け負う。その頃、新宿では謎の暴力事件が多発。警視庁の敏腕刑事・野上冴子は手を焼いていた。
息の合ったコンビネーションで、くるみを追う獠と槇村。しかし捜査の最中、槇村がある事件に巻き込まれて死亡してしまう。現場に居合わせたのは槇村の妹、槇村香。彼女は獠に、兄の死の真相を調べてほしいと依頼するが……。
Netflix映画『シティーハンター』のみどころ
主人公の冴羽獠を演じたのは、「いつか冴羽獠を演じたい」と熱望していた鈴木亮平。並々ならぬ「シティーハンター」への思いが結実。俳優人生を賭けて、憧れの役に挑みました。「俳優人生を賭けて」なんて言うと、「随分と大げさでは?」と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、その振り切った演技には驚愕の連続。何しろオープニングから、冴羽獠の代名詞とも言える“もっこり”連発の「もっこりソング」をゴキゲンで歌っているのですから。
その一方で、ガンアクションや肉弾戦などの戦闘シーンでは、スピード感あふれるキレのあるアクションを披露。緩急自在に、おバカでかっこいい冴羽獠を見事に体現しています。
共演には槇村香役・森田望智、槇村秀幸役・安藤政信、野上冴子役・木村文乃をはじめ、杉本哲太、華村あすか、水崎綾女、橋爪功など豪華な俳優陣が集結。作品へのリスペクトが感じられる熱演は必見ですよ。
裏社会にはびこる闇組織との闘争をユーモラスに描いたハードボイルドコメディとしても、獠と香が相棒となるきっかけを描いたバディ・ムービーとしても見応えたっぷりな本作。「シティーハンター」の世界観とは切っても切れない新宿歌舞伎町では、大規模ロケも敢行。現代の歌舞伎町に冴羽獠が降り立った姿は、原作やアニメのファンの方ならゾクゾクすること間違いなし。
またドラァグクイーンやコスプレイヤーといった現代の日本を象徴するポップカルチャーに触れるなど、原作やアニメのテイストと令和の時代感をうまく融合させているのも面白いところです。
観れば、アドレナリン全開!「シティーハンター」を生んだ日本が自信を持って世界に放つ、痛快エンターテインメントです。
映画館で観たい!:『ゴジラxコング 新たなる帝国』「モンスター・ヴァース」シリーズ第5作がスクリーンに
ゴジラ70周年。そして、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズと『キングコング:髑髏島の巨神』の壮大な世界観がクロスオーバーする「モンスター・ヴァース」シリーズは10周年。またとないビッグアニバーサーリーイヤーに、全世界待望の「モンスター・ヴァース」シリーズ最新作がスクリーンに登場しました。
『ゴジラxコング 新たなる帝国』は、ゴジラとキングコングの二大怪獣が対決する『ゴジラvsコング』の続編。ゴジラとキングコングが再び激突したことで、それぞれがテリトリーとしている地上世界と地下空洞の世界が交錯。人類にとって新たな脅威が出現するが……。
スクリーン狭しと大暴れする怪獣たちが、とにかく痛快! そしてモスラ誕生の瞬間は、美しいの一言。
大ヒット中の『ゴジラ−1.0』の真逆をいく、怪獣お祭りムービー。
是非、映画館で体感して。
<作品情報>
Netflix映画『シティーハンター』
Netflixにて独占配信中
出演:
鈴木亮平 森田望智 安藤政信 華村あすか 水崎綾女 片山萌美 阿見201 杉本哲太 迫田孝也 / 木村文乃 橋爪功
原作:北条 司「シティーハンター」
監督:佐藤祐市
エグゼクティブプロデューサー:髙橋信一(Netflix)
プロデューサー:三瓶慶介 押田興将
脚本:三嶋龍朗
エンディングテーマ:「Get Wild Continual」TM NETWORK(Sony Music Labels Inc.)
音楽:瀬川英史
撮影監督:清久素延
照明:浜田研一
録音:田辺正晴
美術:小坂健太郎
装飾:小林宙央
衣装デザイン:小川久美子、阪上秀平
ヘア・メイクディレクション:酒井啓介
ヘア・メイク:塩谷英里
アクション監督:谷本峰
スクリプター:藤島理恵
編集:田口拓也
サウンドデザイン:石坂紘行
VFXプロデューサー:赤羽智史
VFXスーパーバイザー:三宅仁
選曲:藤村義孝
助監督:山田光広
プロダクションマネージャー:伊藤正昭
ロケーションマネージャー:武石宏登
製作:Netflix
制作:ホリプロ
制作協力:オフィス・シロウズ
原作協力:コアミックス
(C)北条司/コアミックス 1985
Netflix作品ページ www.netflix.com/シティーハンター
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ゴジラxコング 新たなる帝国
2024年4月26日(金)から全国東宝系にてロードショー
出演:レベッカ・ホール ブライアン・タイリー・ヘンリー ダン・スティーヴンス ケイリー・ホトル アレックス・ファーンズ レイチェル・ハウス ファラ・チェン
監督:アダム・ウィンガード
脚本:テリー・ロッシオ ジェレミー・スレイター サイモン・バレット
製作:レジェンダリー・ピクチャーズ ワーナー・ブラザース
日本語吹替版:坂本真綾 尾上松也 宮野真守 鈴木もぐら(空気階段) 真矢ミキ 笠井信輔 大塚明夫 立木文彦 田中美央 幸田夏穂 福山潤 内田真礼 高橋李依 三石琴乃
主題歌:日本の旗 Yaffle x AI「RISE TOGETHER feat. OZworld」(日本版)
配給:東宝
原題:Godzilla x Kong: The New Empire
GODZILLA TM & (C)Toho Co., Ltd. (C)2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
公式サイト https://godzilla-movie.jp/
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連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/