『ゴジラ−1.0』神木隆之介×浜辺美波が出演、生誕70周年記念作
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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1144回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、現在公開中の『ゴジラ−1.0』と『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』をご紹介します。
映画館で観たい!『ゴジラ−1.0』 ~すべてを失った日本に、ゴジラが現れる!
1954年に第1作が公開されて以来、怪獣映画の金字塔として世界中の映画ファンを魅了している『ゴジラ』シリーズ。ゴジラ生誕70周年記念作品で、日本で製作された30作目のゴジラ実写映画となるのが『ゴジラ−1.0』。
新作が発表されるのは、前作『シン・ゴジラ』から7年ぶり。令和初のゴジラ映画となります。11月3日“ゴジラの日”、メモリアルな作品が、ついにスクリーンにお目見えしました。
『ゴジラ−1.0』のあらすじ
舞台は、戦後の日本。焦土と化し、文字どおり何もかも失ってしまったこの地で、国民は懸命に生きていこうとしていた。
ある日、突如ゴジラが出現。その圧倒的な破壊力で、日本をさらなる壊滅状態へと追い込んでいく。戦争の惨禍を生き延びた“名もなき人々”は、この絶望的な状況に抗おうとするが……。
『ゴジラ−1.0』のみどころ
主演を務めたのは、神木隆之介。戦争から生還したものの失意のどん底にいる青年・敷島浩一を、野性味たっぷりに演じています。
そして、大石典子役に浜辺美波。可憐さと逞しさを併せ持つヒロイン像を、見事に体現しました。
2人の名前を聞くと、連続テレビ小説「らんまん」での夫婦役を思い出す人も多いかと思いますが、今作でも息の合った演技で、新たなゴジラワールドを牽引しています。
共演には、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介といった豪華な顔ぶれが集結。彼らが繰り広げる、奥深い人間ドラマも見応えがありますよ。
そして、本作で語るにおいて外せないのが、やはりゴジラの存在。鋭い眼光、強靭な尾、猛々しく隆起する背びれ。恐怖を感じながらも、目が離せない。その堂々たるビジュアルは、さすがは怪獣王!
私はIMAX上映で本作を観ましたが、IMAXシアターの巨大なスクリーンに出現したゴジラの姿に、リアルサイズのゴジラを間近で見ているような迫力と興奮を覚えました。まずは通常のスクリーンで鑑賞して、その後、IMAXやMX4D、Dolby Cinemaといったラージフォーマットでの上映を楽しむのもいいかも知れません。
是非、迫り来るゴジラの恐怖を何度でも味わって。
映画館 or お家で観たい!『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
20世紀初頭のオクラホマ州。叔父を頼って移り住んできたアーネスト・バークハートは、先住民族・オセージ族の女性と結婚する。しかし、2人の周囲で不可解な連続殺人事件が起き始め……。
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオが6度目のタッグを組んだ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。
“アメリカの黒歴史”とも呼べる実際に起こった事件をもとに、人間の業をスリリングかつエモーショナルに描き出したマーティン・スコセッシ監督の手腕が光ります。
アカデミー賞最有力候補と目されている本作。オスカーの行方も含めて押さえておきたい、サスペンス超大作です。
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■『ゴジラ−1.0』
2023年11月3日(金・祝)から全国東宝系にてロードショー
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介
監督・脚本・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
英題:GODZILLA MINUS ONE
配給:東宝
(C)2023 TOHO CO., LTD.
公式サイト https://godzilla-movie2023.toho.co.jp/
■Apple Original Films『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
2023年10月20日(金)より世界同時劇場公開 好評上映中
Apple TV+で全世界に向けて配信中
出演:レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンス、リリー・グラッドストーン、タントゥー・カーディナル、カーラ・ジェイド・マイヤーズ、ジャネー・コリンズ、ジリアン・ディオン、ウィリアム・ベルー、ルイス・キャンセルミ、タタンカ・ミーンズ、マイケル・アボット・ジュニア、パット・ヒーリー、スコット・シェパート、ジェイソン・イズベル、スターギル・シンプソン
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:エリック・ロス、マーティン・スコセッシ
画像提供:Apple
原題:Killers of the Flower Moon
配給:東和ピクチャーズ
公式サイト https://kotfm-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/