8月11日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、原案&シナリオ協力・阿部泰尚、漫画・榎屋克優による作品『いじめ探偵』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『いじめ探偵』をピックアップ。今深刻化している「学校のいじめ」で誰にも頼れない絶望の淵にいる子供たちを救うべく、いじめ探偵・忌村が立ち上がるという、電子コミックがメガヒット中の最注目社会派エンターテインメントとなっている。
今回は吉田が、VTuberのときのそらをゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「いじめのリアリティ」。
いじめって、時代によって違うわけじゃないですか。昔は、体育系の部活に入ると、新入生がボコボコに殴られるとか雑用をやらされるとかあったけど、今はそういうのじゃなくて。今はもう、小学生が1人1台タブレットを持ってたりするでしょ?それを使って、いじめが発生しちゃってるんですよ。作者の方が本物のいじめ探偵の人だから、リアルにそれが分かってるんでしょうね。それと、昔から変わらないものもあるわけですよ。1人がみんなをいじめてるとかってないじゃない?誰か1人、中心になる悪い人がいて、その周りの取り巻きと一緒になって集団で誰かをいじめるみたいになるじゃないですか。その取り巻きの人たちが、実はやりたくないのに自分がされたくないからやってて…みたいなのが、めちゃくちゃリアルなんです。このいじめのリアリティみたいなものが、なんかすごい手触りがあって、見てるとマジで超腹立つ。そんなマンガです。
西井万理那(パートナー):そうなんだ…。
吉田:おすすめポイントその2は「プロが出てきて夢物語じゃない解決をする」。
これがいじめ探偵のすごいところで。いじめ探偵はいろんないじめのバリエーションを見てるから、このパターンはこうやれば解決するっていうのを知ってるんですよ。それを上からやるんじゃなくて、子供に一緒に戦ってあげるみたいな感じで、この作品に出てくるエピソードに関しては、ちゃんと解決してくれるんです。だけど、みんな仲良しみたいにはならないみたいな。例えば首謀者の子の親がモンスターペアレントで、学校にめっちゃ文句言うけど、それを返り討ちにすると、その子が食い改めるんじゃなくて転校していっちゃったりするという…。でもここで、いじめてた方の子の親に対していじめ探偵の主人公が言うセリフがすごくて。「今、あなたがちゃんと向き合わないと、いじめてた子が改心するチャンスをなくすんですよ」みたいなこと言うんですよ。でも、それでみんなが「分かりました」っていう風にはならないっていうのが、すごくリアルだなという風に思っております。だから、本当に社会的意義が深いんです。
西井:うんうん。
吉田:おすすめポイントその3は「2021年に1度連載がストップして今年再開した」。
みんなが読んでて意味ある作品なんで、「1回閉じたけど、やっぱりまだ続きやりましょう」ということになって。ちょうど2巻までが連載再開前なんですけど、この間、コミックスの最新第3巻が出たばっかりです。これは連載再開後の方です。いじめに悩んでいる当人も読んだ方がいいと思うけど、いじめを見ていて嫌な気持ちになるなっていう人で「どうすればいいんだろう」みたいな人も、読んだ方がいいタイプの作品だと思います。僕は本当に、教材にしていいんじゃないかと思いました。
『いじめ探偵』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は、無料webマンガサイト『やわらかスピリッツ』にて連載中。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報
ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!