レスリング・小川凜佳 令和の“力石徹”?
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9月9日(月)荘口彰久がパーソナリティを務める「ケーダッシュセカンドプレゼンツ 輝く未来のアスリート アスヤン!~若いアスリートを全力応援~」(ニッポン放送・毎週月曜21:00~21:30)が放送。
ゲストは小川凜佳。
2006年生まれ。兄の影響で3歳からレスリングを始める。小学生の時に全国少年少女選抜レスリング選手権4連覇を果たし、去年17歳以下の世界選手権で優勝。今年に入ってからも、20歳以下が対象のジュニアクイーンズカップ準優勝、8月にはインターハイで優勝するなどすばらしい成績を残している。現在、岐阜県の中京高校に通い、日々練習に励んでいる。
さらにスポーツライターの布施鋼治も出演。
1963年生まれ。得意分野は格闘技で、アマチュアレスリング、ムエタイ、MMA等に造詣が深い。学生時代から執筆活動を続けていて「Number」では長年にわたり多くの記事を掲載。先月開催されたパリ五輪でもレスリングの取材を行った。著書「吉田沙保里 119連勝の方程式」でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞するなど、レスリング関連の著書も出版。
今回は2人にパリ五輪の印象、小川に思い出の試合などを伺った。
荘口:今回のパリ五輪、日本はレスリングは素晴らしい成績でしたが、特に小川選手が印象に残った選手ってどなたですか?
小川:藤波朱理選手です。圧倒的な強さで決勝戦も勝っていたので、自分もあのくらい強くなれたらいいな、と思います。
荘口:布施さんはその試合を現地でご覧になっていました?
布施:見てました。取材も現地でしましたが、いや本当に強かったですね。ライバルと目されるエクアドルの選手がいたんですけど、その選手だったらかなり競り合うんじゃないかと言われていましたけど、実際にはワンサイド(で藤波の勝利)だったのでもうビックリしました。
荘口:小川選手はどんな選手なのかなあ、って思って事前に検索してみたら地元紙の記事が出てきて「中津川の最強姉妹」とありました。妹さんもレスリングをやっていて強いんですよね?
小川:はい。一緒に。私、4人きょうだいなんですけど、兄、私、妹、弟4人ともレスリングをやっていて。
荘口:姉妹でやっていることのメリットは?
小川:毎日一緒に練習していてお互いが何が得意か、何をしてくるか手の内が知られているので、なかなか技がかかりにくいのですが、その分切磋琢磨できていると思います。
荘口:試合の時の、一番の武器は?
小川:力強い組み手だと思います。
布施:レスリングではタックルに行く前に組み手で相手を崩す、というのがあるんです。そこが奥深いんですよね。いきなりタックルに入っても相手は崩れないので。組み手によって相手を崩してからタックルに入るプロセスが重要なんですよ
布施:今までで一番印象的だった試合は?
小川:今年行われたU20アジア選手権準決勝です。最初に先制点を取られて負けていたんですけど、ラスト2秒で逆転勝ちすることができたので、自分の中では最後まであきらめずに戦えた試合だったと思います。U20のカテゴリーに入ると年上の選手が多くて技のレベルや力も上がるので厳しい戦いでした。
荘口:うわあぁ、全然違うんですね。
布施:違いますね。
布施:減量の時、一番つらい時は何を食べて過ごすんですか?
小川:最後の方になってくると水分を摂るのも怖くなってくるので、氷を食べています。
荘口:完全に力石徹ですよ。水道管の蛇口を縛る、みたいな。そんなにつらいんだ…