ウエイトリフティング・佐藤和花 ライバルである自分を超えていく
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3月10日(月)荘口彰久がパーソナリティを務める「ケーダッシュセカンドプレゼンツ 輝く未来のアスリート アスヤン!~若いアスリートを全力応援~」(ニッポン放送・毎週月曜21:00~21:30)が放送。
ゲストは佐藤和花。
2007年宮城県生まれ。元五輪選手の父と、兄の影響で競技をスタート。すでに輝かしい成績を残しており、例えば去年4月、大学生や社会人も出場する全日本選手権で3位、5月にはペルーで開催された世界ユース選手権で銀メダル獲得。今年2月の全日本ジュニア選手権で優勝、さらにクリーン&ジャークで109kgを成功させ、20歳以下のジュニア新記録を樹立した。現在、宮城県在住。父が監督を務める宮城県農業高校ウエイトリフティング部に所属する、今ウエイトリフティング界で最も注目される存在だ。
また、ウエイトリフティング元日本代表・松本潮霞が今回も出演。
荘口:ウエイトリフティングでは、足を重点的に鍛えているそうですね?
佐藤:はい。スクワットとかをたくさんやります。
松本:けん玉を想像してみてください。けん玉の赤い球がおもりで、紐が腕、柄が胴体だと思ってください。同じように、ひょいっとジャンプ力でバーベルを浮かしたところに私たち、入り込んでいるだけなんです。
荘口:じゃあ腕は紐みたいにひょろーん、っていう感じで…?
松本:はい。最後に支えるだけです。
佐藤:(体の)軸に乗っていれば、簡単ではないですけど支えられます。
松本:背筋と脚力が大事ですね。ウエイトリフティング選手はどのスポーツ選手よりもジャンプ力があるんです。
荘口:ええっ!?そうなんですか?
松本:バレーボールの選手、スキージャンプの選手よりも(ジャンプ力が)あるという実験結果もあるそうです。
荘口:佐藤選手、短期というか、この1年くらいの目標は何でしょうか?
佐藤:残りの高校生活の全国大会で全てタイトルを獲ること、あとは世界ジュニア選手権でメダルを獲得するというのが一番の目標です。
荘口:すでに世界ユース選手権でメダルを獲って、国内のジュニア記録も更新したので、残りは高校で出る大会全部で優勝するってことですが、国内でライバルはいますか?
佐藤:正直あまりいないです。
荘口:でも世界ジュニア選手権のメダルは難しい?
佐藤:はい。でも私はできると思っています!
荘口:続いて、5年くらいですかね、数年かけての中長期の目標は何ですか?
佐藤:2028年にロサンゼルス五輪があるので、今はそこを目指して頑張っています。
荘口:その時は佐藤選手は21歳ですね?
佐藤:はい。ちょうど大学3年生の時期です。その次(ブリスベン五輪)も目指しているんですけど、とりあえず来年から五輪の出場レースが始まるので、頑張ってまずロサンゼルス五輪に出たいと思っています。そして、次のブリスベン五輪でメダル争いができればと思っています。
荘口:お父さんも元オリンピアンです。そういう話をすることもあるんですか?
佐藤:あんまりないです。口出しされないですね。
松本:本当に数年後はあっという間なので、一日一日を大切にしていただきたいです。また、長く競技を続けていくには身体づくりがとても大事になるので、バーベルを使った練習だけじゃなくて自分の身体を鍛えることもたくさんやっていかないといけない。いろんなことを経験して自分をたくさん知ってしまうと、怖いと思う時が来てしまうかもしれない。そういうことが来た時のために今、記録を出した時の楽しさを絶対忘れないでほしいですね。
荘口:では、10年とかもっと先の長期的な目標は?
佐藤:まだ今は特にやりたいことは決まってないですけど、スポーツ、ウエイトリフティングに関わることができればいいなと思っています。
荘口:それでは佐藤選手が思い描く輝く未来とは?
佐藤:ウエイトリフティングはまだマイナーな競技だと思っていますので、もっと広めて、誰もが知っている競技になればいいなと思っています。