3月9日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、田村由美による作品『猫mix幻奇譚とらじ』のおすすめポイント3つを紹介した。
番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『猫mix幻奇譚とらじ』をピックアップ。今回は吉田が、バーチャルシンガーソングライターの夢追翔をゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。
吉田:おすすめポイントその1は「ミステリー&ギャグ&ハートウォーミング」。
どういうストーリーかというと、舞台は人とネズミが戦ってるファンタジー世界で、ネズミの中にも「知恵のネズミ」とか「力のネズミ」とかいろんなタイプのネズミがいて、ネズミによって能力が違うんです。で、ネズミを倒す動物といえば猫じゃないですか。ただ、猫もこの世界だともう1種類いて、普通の猫もいるんだけど、猫が何らかの魔法をかけられちゃうと、人間と同じように立って歩くし喋ることもできる猫になるんですよ。それが、この世界では“猫mix”という風に呼ばれているんです。猫mix以外にも、犬mixや魚mixもいるっていうファンタジー世界で、普通の作家さんだったら、「この世界が面白いよね」ぐらいまでが限度なんですね。ここで、何が違うのかというと…。このお話は、翻弄される真面目な主人公のパイ・ヤンが、魔法のネズミに連れ去られた息子を取り戻すべく、猫mixのとらじと一緒に旅に出ているっていう物語なんですけど、パイ・ヤンがとらじにめちゃめちゃ振り回されたりしてるところは、ギャグになってるんですよ。その一方で、パイ・ヤンは自分が子供を可愛がってなかったことをめちゃめちゃ悔やんでいるんですが、子供とか奥さんとの話では謎があって、謎が解けると、そこにハートウォーミングの物語が入っていたりするんですよ。これはすごいなっていう、全部入りの物語なんですね。ファンタジーを楽しめて、ミステリーで、ギャグで、ハートウォーミングなんですよ。
夢追:なるほど!
吉田:おすすめポイントその2は「田村由美作品」。
田村由美さんといえば『ミステリと言う勿れ』で、日本人でも知らない人の方が少ないぐらいの大作品に今なってると思いますが。ほかにも、『BASARA』っていう、日本が1回滅びちゃって文明がなくなった後の、SFであり和風テイストの未来作品を描いていて。さらに、超SFの、人間が滅びてしまったけど将来をなんとかしたいっていう風に作っている『7SEEDS』っていう作品があって、これも大ヒット作なんですよ。『ミステリと言う勿れ』は現代作品ですし、作品によって全然テイストが違うんですよ。ご自分でどうおっしゃってるかは僕は分からないですけど、結果的にライフワークになってるのが、この『猫mix幻奇譚とらじ』なんです。あの方じゃないと、こういう作品は作れない。『ミステリと言う勿れ』も、ミステリーだけじゃないじゃないですか。こういうのを毎回作れる人なんですよ。
夢追:へぇ~!
吉田:おすすめポイントその3は「5年ぶりの新刊」。
実はこの『猫mix幻奇譚とらじ』、1巻が出てるのが2008年なんですよ。で、2020年9月に13巻が出た後、『ミステリと言う勿れ』が大ブレークしてるじゃないですか。それ以来の新刊なんですよ。1巻の頃から読んでる人からすると、いつものキャラクターがまた全然違った旅をしていて。そういうドラマなんですよ。
『猫mix幻奇譚とらじ』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は、コミックス最新第14巻が3 月10日に発売。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。
番組情報

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!
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