Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1327回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、大ヒット上映中の映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』 と、世界独占配信中のNetflixシリーズ「SとX」をご紹介します。

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『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』 孤独と向き合い、進化する
2026年7月31日に日米同時公開されるやいなや絶賛の嵐が巻き起こり、快進撃を続けている『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』 。本作は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)版『スパイダーマン』シリーズの第4弾。前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から4年後が舞台となります。
ピーター・パーカー=スパイダーマンの新たなる物語は、何故これほどまでに人々を魅了するのか。その真髄に迫ります。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』 のあらすじ
自分の大切な人たちにも危険が及んだ、あの時から4年。成人したピーター・パーカーはスパイダーマンとして、ニューヨークの街を守るために日々活動していた。
愛する人たちの記憶から自らの存在を消し去ってしまった今、彼を知る人は誰もいない。恋人のMJ、親友のネッドさえも。
孤独に耐えながら一人で暮らす彼だったが、ある日、自分の身体に変化が起こっていることに気づき……。
『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』 のみどころ
ピーター・パーカー=スパイダーマンは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でセンセーショナルに登場してから同役を演じ続けているトム・ホランド。今作では誰にも知られないまま街を守るという孤独と向き合いながら、ヒーローとして前に進み続ける姿を体現しています。
またMJ役のゼンデイヤ、ネッド役のジェイコブ・バタロンなど、前3作でおなじみのメンバーに加えて、フランク・キャッスル=パニッシャー役のジョン・バーンサル、ブルース・バナー=ハルク役のマーク・ラファロといった、アメコミファンにはおなじみのキャラクターが登場するのも嬉しいところ。
新章開幕に相応しい豪華な顔ぶれに心が躍ります。
これまでに何度もリブートされている『スパイダーマン』シリーズですが、何故、今作がシリーズ歴代興行収入を記録するほど大ヒットしているのか。その理由は数あれど、私が注目したのは人間ドラマとして秀逸だということ。
世界が自分のことを忘れてしまっても、愛する人のために戦う覚悟。人と人が繋がることの大切さ。それらのエピソードがピーター・パーカーの成長とリンクして、物語により深みを与えているのです。
そして語るにおいて外せないのが、トム・ホランドのスター性。初めて『スパイダーマン』シリーズに触れたという人は、その華やかな存在感に惹きつけられる。
スパイダーマンとして初登場した当時から追いかけている人は、彼の俳優としての成長をピーター・パーカーと重ね合わせて楽しむことが出来る。“ピーター=ホランド”が“大人のヒーロー”へと成長していく様子に、カタルシスを感じる人も多いことでしょう。
シリーズ最高傑作の呼び声が高いのも納得。何度でもスクリーンで堪能してほしい一作です。
Netflixシリーズ「SとX」他人には言えない悩み、お聞きします。
多田基生原作の『SとX~セラピスト霜鳥壱人の告白~』 を実写化したNetflixシリーズ「SとX」。
小さなクリニックで院長を務める霜鳥壱人の職業は、精神科医 兼 “セックスセラピスト”。決して人には言えない性の悩みを抱えたクライアントに真摯に接する仕事ぶりから、周囲の信頼も厚い。しかし“セックスセラピスト”という職業に対しては、まだまだ世間からの偏見が根強い状態だ。
ある日、中学時代の 初恋の相手でTVキャスターの市之瀬佑美に再会した壱人。互いに心がときめいたものの、壱人には恋愛やセックスに一歩踏み出せない理由があって……。
性にまつわることは人類共通の関心事でありながら、その話題はタブー視されがち。一見するとセンセーショナルにとられかねない題材に向き合う、作り手の誠実さが伝わってきて好感が持てます。
このドラマを観れば「大きな声では言えないけど、共感できる」と思う人も多いはず。他者と向き合うこと、そして相手に寄り添うことの大切さを丁寧に紡いだヒューマン・ラブストーリーです。

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<作品情報>
スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ
大ヒット上映中
出演:トム・ホランド ゼンデイヤ ジェイコブ・バタロン ジョン・バーンサル トラメル・ティルマン ライザ・コロン=ザヤス マイケル・マンド マーク・ラファロ
日本語吹替版:榎木淳弥 真壁かずみ 吉田ウーロン太 坂詰貴之 宮内敦士 中務貴幸 沢海陽子 三石琴乃 青山穣 鶴岡聡 本渡楓 大塚剛央 阿座上洋平 土屋神葉 坂泰斗
日本版主題歌:Mrs. GREEN APPLE「Brand New」
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
脚本:クリス・マッケナ エリック・ソマーズ スタン・リー&スティーヴ・ディッコのマーベル・コミックに基づく
製作:ケヴィン・ファイギ エイミー・パスカル アヴィ・アラド レイチェル・オコナー(p.g.a.)
制作総指揮:ルイス・デスポジート デヴィッド・ケイン
撮影監督:ブレット・ポウラク
美術:チャールズ・ウッド
編集:ナット・サンダー(ACE) ジーナ・サンソム ハリー・ユーン(ACE)
視覚効果スーパーバイザー:ジェローム・チェン
衣装デザイン:サーニャ・ミルコヴィッチ・ヘイズ
ビジュアル開発責任者:ライアン・メイナーディング
音楽:マイケル・ジアッキノ
ミュージック・スーパーバイザー:デイヴ・ジョーダン、ジャスティン・フォン・ウィンターフェルト
キャスティング:サラ・ハリー・フォン(CSA)
原題:Spider-Man: Brand New Day
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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SとX
<作品情報>
Netflixシリーズ「SとX」
世界独占配信中
出演:
中島健人 新木優子
三浦獠太 藤間爽子 中村蒼 久間田琳加
山口紗弥加 ユースケ・サンタマリア 佐野史郎
原作:多田基生『SとX ~セラピスト霜鳥壱人の告白~』(講談社「モーニング」刊)
監督:草野翔吾
シリーズ構成・脚本:吉田智子
脚本:草野翔吾 松島瑠璃子 ばばたくみ
撮影監督:山田康介
音楽:FUKUSHIGE MARI
Gaffer:西村昌幸
録音:小林圭一
編集:村上雅樹 鈴木真一
美術:安藤真人
装飾:篠田公史
スタイリスト:皆川美絵 宮島尊弘
衣裳:長尾麻由
ヘアメイク:増田加奈
ミュージックスーパーバイザー:穐山仁美
VFXプロデューサー:進威志
プロデューサー:瀬戸麻理子 齋藤大輔
プロダクションプロデューサー:押田興将
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
企画・製作:Netflix
作品ページ https://www.netflix.com/title/81684448
連載情報

Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/






















