今週のやじうま好奇心は「ゴールデンウィーク特別企画・外国人力士インタビュー・大相撲 Around The World」外国人力士が大活躍の相撲界ですが、現在660人の力士が在籍する相撲界に12カ国の外国人出身力士が在籍。うち外国人力士が38名。
5月場所現在、その38人中で21人が十両以上の関取です。
その中から、今度の日曜5月8日から行われる5月場所を前に、異国で踏ん張る外国人力士5人に、その気合のほどを直撃インタビューしてきました。
4日目の今日は、ブルガリア出身の碧山(あおいやま)関。
1986年生まれの29歳。
元大関・琴欧州に続く2人目のブルガリア出身力士で、大きな体を活かした取組が特徴です。
いきなり失礼ですが、今、体重は何キロですか?
碧山)今、190キロくらいです。
最高は何キロまでいきました?
碧山)202キロです。
日本の大相撲に入って何年になりましたか?
碧山)丸7年。今年で8年目になります。
まだそんなものですか…。出世が早かったですからね~。
碧山)2年で関取になりましたから。
ブルガリアというと、やはり琴欧州さんのことを思い出すんですが、日本に来たのは、琴欧州さんに誘われて?
碧山)はい。ブルガリアのインターナショナルスポーツ大学の先輩なんです。
碧山関は、レスリングをやっていたんですよね?
碧山)レスリングとアマチュア相撲をやっていました。
17歳の時に日本で行われたジュニアの世界大会にも出場しました。
今の自分の相撲には満足していますか?
碧山)最近はラッキーが足りないですね(笑)
あと少しのところで負けちゃうから。
でも、体は元気だし、いい相撲も取れているので。
三役の経験もあって、これだけの身体ですから、もっともっといけますね?
碧山)そうですね。まだまだ諦めていないです。
琴欧州さんとは、やはり仲良しなんですか?
碧山)はい。家族のような存在ですね。
聞くところによると、琴欧州さんから何度も相撲界に誘われたのにずっと断っていたそうですね? 本当ですか?
碧山)本当です(笑)
最初の誘いは、2007年にブルガリアで会ったとき。
「体が大きいんだから、お相撲さんにならないの?」と言われたけれど、「考えさせてください」と言いながら、逃げちゃったんです。
そのあと、2008年にも誘われたんですけど、断ったんです。
最初の誘いを受けていたら、今頃横綱だったかも?
碧山)どうでしょうね・・・もしかしたら(笑)
パパ、ママは、日本の相撲のことをどう思っていますか?
碧山)インターネットの動画で毎日見ています。
日本の女性はどうですか?
碧山)かわいいですよ。
どんなタイプが好きですか?
碧山)僕に優しいタイプです(笑)
日本は気に入っていますか?
碧山)日本は大好きです。
自分で「日本人になっちゃったんじゃないか」と思うほど好きです。
日本語も上手ですが、日本に来て一番の失敗は?
碧山)失敗はないけれど、来日当初は、あまりにも稽古が厳しくて、ブルガリアに帰りたいという気持ちにもなりました。
日本語もわからないし、どんどん寂しくなって…辛かったですね。
その当時を考えると、今は日本語も流暢ですごいですよね。
なぜ、外国から来ている力士って、日本語が上手なんですかね?
碧山)ほかのスポーツ選手の場合、海外からくると通訳が一緒にいますが、相撲の場合、そのまま部屋に入って、みんなと生活が始まるので、上手くなっていくんじゃないでしょうか。
来日当時は、稽古もつらかったですか?
碧山)親方に毎日怒られましたね。稽古で泣いたこともあります。
自分が強くなるために怒ってくれているのはわかっているんですが、23、24歳で、あんなに泣くとは思わなかったです(笑)
それほど泣いても強くなりたかった?
碧山)はい。強くなりたかったです。
外国から来た力士は、成功すると、故郷に家を建ててプレゼントしますが、碧山関はどうですか?
碧山)僕もお母さんとお父さんの家を建てました。喜んでくれましたね。
さて、もうすぐ五月場所ですが、目標は?
碧山)四場所連続で負け越しているので、10勝、11勝、2桁は勝ちたいです!
楽しみにしています!
碧山 亘右 (あおいやま こうすけ) |
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所属部屋 | 春日野 |
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本名 | ダニエル・イヴァノフ |
しこ名履歴 | 碧山 |
番付 | 前頭三枚目 |
生年月日 | 昭和61年6月19日 |
出身地 | ブルガリア・ヤンボル |
身長 | 192.0cm |
体重 | 187.0kg |
得意技 | 右四つ・寄り |
5月5日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より