写真提供:産経新聞社
24日からリーグ戦を再開するセ・リーグの話題といえば、阪神・福留孝介(ふくどめこうすけ)選手の日米通算2,000本安打でしょう。
20日オリックス戦で日本通算1,500本安打を達成。節目の日米通算2,000本へあと2と迫っています。
日米通算2,000本はイチロー、松井、松井稼、中村、井口と過去5人が達成。
でも、大記録にもかかわらず、2008年の金本のような大フィーバーとはほど遠いのが現況です。
クールでハデなパフォーマンスとは無縁。
しかし、アマチュア時代からその素質は、あの長嶋さんが大絶賛していた。
一流を知るのは一流選手~というのは、現役でありながら、コーチ以上にベンチで若手選手へズバズバと指導をするのです。
例えば藤浪には、「バッターから逃げている。」…もっと向かっていくのがエースの姿だからでしょう。
一方で、チャンスで自身が凡退した際などは、投手へ素直に詫びる。なかなかできることではありません。
ただし、本当に信頼できる人でなければ本音を明かさないのが流儀。
たとえヒーローになっても、お立ち台には上がりたがらない。
阪神では鳥谷と並んで、アナウンサー泣かせの2人だそうですが…。
今シーズンは自主トレから大いにやる気を見せていました。
不惑を前にして、まだやれる~そんな自信がついたからです。
昨年は140試合に出場。
シーズンを通し活躍ができたのは、春季キャンプの過ごし方に違いがありました。
午後9時に就寝、そして午前5時起床。
朝ぶろに入り、じっくり体を起こして、ストレッチを行い朝食会場へ足を運ぶ毎日。
「体がとても楽だった。だから、トレーニングも十分にできたと思う。」
そんな生活パターンがわかっただけに、今年は「10年ぶりの首位打者を目指す」と宣言するほど目標も大きい。
若手に対してもじっくりと持論を語っていて、経験を踏まえながら
「若手が教えてくださいと聞きにくる。それはとてもいいことだと思う。でも、よく考えれば、聞きにくる選手はライバルでもある。すんなりと教えてもらえたとしたら、教えてもまだ、おまえには負けないという意味だ。それから、背中を見て学べといわれるけど、背中をみて学ぶことなど何もない。」
日米通算2,000本安打にも「特にないですよ」と個人記録にはあまり興味をもっていません。
それよりもチームの勝利を最優先に考える。
24日からは首位を独走する広島が相手。
すでに7.5ゲーム差をつけられているだけに、狙いは3連勝です。
(原文)青木政司
6月22日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」