写真提供:産経新聞社
夏の甲子園、県大会。
きょう注目のカードいえば、最大の激戦区、神奈川の準々決勝2試合でしょう。
特に、清宮が姿を消して、マスコミの熱視線を一身に浴びているのは、「本物」と多くの関係者が大絶賛する横浜高校1年の万波中正(まんなみちゅうせい)外野手です。
父ウィリーさんはコンゴ人。そして母は日本人の有里子さんというハーフ。
楽天・オコエが成功しているように現在、スポーツの強豪校はハーフ中学生の青田買いの一大ブームが巻き起こっているそうです。
埼玉大会で優勝候補の筆頭だった浦和学院を相手に圧巻のピッチングを披露した、市立川越高のメンディス海(かい)投手もスリランカ人とのハーフ。
残念なことに準々決勝で敗れていますが、まだ2年生エースだけに来年が本当に楽しみです。
万波は、中学時代からケタ違いの素質をアピール。
当然のように、多くの高校からオファーがあったそうで、バットを一振りしただけで、そのすごさは素人にも一目瞭然。
高校生のスイングスピードは平均107キロといわれますが、万波は150キロを楽々と超えてしまい、その鋭さは、プロでいえば、日本ハム・中田翔に匹敵するとのこと。
まだ、1年生。
オコエをひと回り大きくしたイメージで、188センチ・90キロの体形はひと際目立ちます。
足のサイズが30センチで、太ももまわりは69センチと細身の男子のウエストほど。これは1998年長野冬季五輪スピードスケートでゴールドメダリストに輝いた清水宏保と同じだそう。
下半身がどっしり安定していて、打っては素晴らしい飛距離、投げても強肩と、規格外の選手になりました。
中学時代は、わずか2週間の練習で、砲丸投げの全国大会へ出場した伝説もある。
「すべて両親からいただいた体があるから。本当にありがたいです。」
と感謝の気持ちを忘れない。
さらには、高校から寮で生活を送るようになり
「一番、大変だったのが洗濯でした。母がいつも泥だらけのユニホームを、きれいに洗ってくれていた。自分で洗濯をするようになり、改めてありがとうございます、と感謝しています。」
と話していました。
ちなみに、本人が目標とする選手は、フロリダ・マーリンズのあの人。…といってもイチローではなく、14年ナショナル・リーグのホームラン王に輝いたジャンカルロ・スタントンでした。
ちなみに、街を歩いていると、英語で話しかけられることもあるとか。
「これは、困ります。だって科目で一番の苦手は英語。英会話はダメです。」
万波中正外野手、楽しみです!
7月28日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」