リオ五輪で日本選手団はロンドン大会を上回る過去最高41のメダルを獲得。
金メダルの目標獲得数14には及ばなかったものの、12個は十分に評価できる数字になりました。
終わってみて2020年の東京五輪でひょっとしたら?と感じさせてくれた競技のひとつが、陸上男子の400メートルリレーでした。
陸上短距離の個人では、世界トップを脅かすのは厳しいのは誰もがわかることで、チームワークで戦うリレーならばどうかと2001年から強化に取り組んできました。
米国などのオーバーハンドパスではなく、アンダーハンドパスを採用。
今大会では、距離を稼ぎながら自然なフォームで無理なくバトンを受け渡すことができるよう改良を重ねてきました。
日本ならではのこの技術だからこそ、ファイナリスト、9秒台をマークした選手が皆無の日本が大健闘したのです。
関係者が改めて、こんな分析をしています。「あとは1人でも、突出した選手がいれば、一番上を獲れる。」
その1人とはサニブラウンもいますが、やはりケンブリッジに違いありません。
父はジャマイカ人、母が日本人、2歳の時に来日しました。
元々はサッカー選手になることが本人の希望でしたが、中学時代の恩師が「絶対に陸上だ」と説得。
陸上の強豪、東京高校へスポーツ推薦で進学するわけですが、英語が苦手なケンブリッジのために、中学3年の時に中1と中2の英語を改めて先生が猛特訓してくれたとのこと。
よく、アスリートが口にする、多くの人の支えとは、そういうことも含まれるわけです。
一方で、おそらく母・景子さんの育て方が良かったことも忘れてはなりません。
レース後のミックスゾーンでは、外国人記者から、お父さんの故郷、ジャマイカと対決した感想を求められ「私は、日本人です。」毅然と答えていた。
そして、ジャマイカの影響があるかという質問にも「日本で陸上を学びました。だから、日本のスタイルです」。
東京五輪まで、まだまだ注目が集まりそうです。
8月22日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」