ウィキペディアってご存知ですか?インターネットの百科事典。
私も利用していますが、最近やたらと「寄付のお願い」が出てきて、気になっていました。
そもそも「ウィキペディア」という名前の意味なんですが、インターネットのページを編集するシステムの名前「ウィキウィキウェブ」と、百科事典を意味する「エンサイクロ ペディア」を合わせた造語なんだそうです。もっと深く調べると「ウィキ」とはハワイの言葉で「速い」という意味もあるとか。
ではいったい、誰が、いつ始めたのか?
創始者は「ジミー・ウェールズ」というアメリカのアラバマ州出身、ことし50歳。
英語版の「ウィキペディア」が出来たのは2001年なんだそうです。それから15年で、現在は「291」の言語のウィキペディアが存在する。
我々が普段接している日本語版のウィキペディアが出来たのはアメリカ版と同じ、2001年。しかし当時は「日本語」ではなく「ローマ字」表記だったため、浸透せず。
その後、アニメや漫画、声優などのファンが、うんちくや雑学を書き込みいわゆる「ヲタク」文化の中で、ウィキペディアは日本独自の形で広がった。
そして2005年以降、検索システムの向上やマスコミで取り上げられたことなどで、知名度はどんどんあがっていった。
そしてことしの1月、100万項目を突破。1日およそ100項目ずつ新しい項目が、増えて行っているんだそうです。
100万項目を超えた日本語版の「ウィキペディア」国別の項目の数でみると、世界第13位なんです。
1位は英語でおよそ500万項目。
2位 スウェーデン語
3位 セブアノ語(フィリピンの言語)
また運営しているのは、アメリカのサンフランシスコに拠点を持つ非営利組織ウィキメディア財団。
ややこしいですがウィキペディアではなく、ウィキメディア財団。少し古いデータなんですが、2014年4月の収支決算によると、収入はおよそ50億円に達している。それがすべて「寄付」と「助成金」なんです。
というのも「ウィキペディア」にはインターネットサイトでおなじみの、バナー広告がないんです。寄付もいわゆる企業からの大口が多い。2010年には、あのGoogleが200万ドルの寄付を行うなど、これまでにインターネット大手の寄付が何度も行われてきた。
また利用者から個別の寄付がある。2011年には、50日間で140カ国からおよそ50万件の寄付、総額1600万ドルの資金調達に成功したことを発表している。と、言っても利用者の人数からするとほんの一部なんだそうです。
この寄付や助成金で集まったお金、何に使われるのか?
ウィキメディア財団が毎年公開している収支決算書を見るとネットサーバーの維持費だそうです。ネットサーバーとは、インターネットを運営するにあたって必要なシステムや機械、などのこと。「ウィキペディア」へのアクセスは1ヵ月でおよそ5億アクセスある。その5億アクセスに耐えうるシステムを維持するためには莫大な費用が必要。
「ウィキペディア」側は、まだまだサーバー維持費にお金が必要で「寄付のお知らせ」はこれからも続けていくようです。
10月10日(月・祝) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より