悲しみに負けそうな時、ゲンコツで涙をふきなさい やなせたかし 【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

By -  公開:  更新:

昨日の「人は“人が喜んで笑う声”を聞くのが一番嬉しい」に引き続き、やなせたかしさんの『心の支えとなる名言』をご紹介しています。

やなせたかし

インタビューに応じる やなせたかし氏 写真提供:産経新聞社

『運をつかむには、自分のやりたいことをずっと継続して、やめないことだ。“継続は力なり”という。同時に“継続は運”なのだ。
“運が良けりゃ”と、棚の下で、ぼた餅が落ちて来るのを待っていても、そんな好都合なことは起こらない。自分でぼた餅を作ってこそ、“類は友を呼ぶ”ではないが、いろんな餅が寄って来るのだと思う。
自分自身も、世に出なくとも、代表作がなかなか描けなくても、黙々と漫画を描き続けてきた。アンパンマンはそうした、長い歳月から生まれた”運”だったのだ』

やなせたかしサンが『アンパンマン』を描き始めたのは50歳の時で、54歳の時に絵本化されました。ところが当時の評判は、散々だったそうです。
その後、漫画家として独立されましたが、なかなか代表作が生まれず、辛い時期を過ごされてきましたが、それでもあきらめずに頑張ってこられたそうです。

すると69歳の時、『アンパンマン』のアニメ化のお話が来て、そこから一気に注目を集めるようになったそうです。『アンパンマン』を描き始めてから19年経って、“運”をつかんだことになります。

そうは言っても、先の見えない道を歩き続けるのは辛いことです。途中であきらめてしまう人もたくさんいます。それなのに、やなせたかしサンはどうして、その辛い時期を乗り越えることが出来たのでしょうか?その答えとも言える、こんな言葉を残されています。

『あんまり深く突き詰めて考えない。“今日を楽しむ”と考えていけば、何とかやっていけるんじゃないかな』

そして『アンパンマン』の絵と共に、こんな言葉を残されています。

『悲しみに負けそうな時、ゲンコツで涙をふきなさい。やっつけなさい!弱い心』

人は皆、“弱い心” “不安な心” “負けそうな心” “あきらめそうな心”と戦い続けています。
そんな“弱い心”をアンパンマンみたいに、やっつけたいですネ。

(2016/10/19放送分より)

radiko_time_1027_03

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい
ニッポン放送ほか全国ネット
ニッポン放送 (月)~(金) 朝7:37から(「高嶋ひでたけのあさラジ!」内)
※ネット局の放送時間は各放送局のホームページでお確かめください。

Page top