“冬”の語源、ご存知ですか?【鈴木杏樹のいってらっしゃい】
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日本語には“季節を表す言葉”がいくつもあります。その中から『冬を表す言葉』をご紹介します。
冬を表す言葉
そもそも『冬』の語源は
冬の語源はいくつもあります。
① “冷える”という意味の『冷(ひ)ゆ』という言葉が“ふゆ”になった・・という説。
②“寒さが猛威を振るう”という意味の『振(ふ)ゆ』が“ふゆ”になった・・という説。
③冬は寒さで震えるので、『震(ふる)う』という言葉が“ふゆ”になった・・という説。
④冬でも生き物たちは、その数を増やしています。“生き物が増える”を表す単語に『繁殖』や『増殖』がありますが、この『殖』ひと文字で、『殖(ふ)える』とも読みます。
この『殖える』と同じ意味の『殖(ふ)ゆ』という言葉から“ふゆ”になった・・という説があります。
『三冬』
そんな『冬』という漢字を使った言葉に『三冬(さんとう)』という言葉があります。
これは『初冬』、『仲冬(ちゅうとう)』、『晩冬(ばんとう)』の“冬の3ヶ月の期間”を表す言葉です。
『初冬』は“冬の初め”。旧暦の10月、現在の11月頃です。
『仲冬』は“冬の3ヶ月の真ん中の月”のことで、旧暦の11月、現在の12月頃です。
『晩冬』は“冬の終わり”のことで、旧暦の12月、現在の1月頃です。
『冬めく』
そんな『冬を表す言葉』の1つに『冬めく』というのがあります。
これは“冬らしくなる。冬が来たという感じがする”という意味です。
『冬枯れ』
もう1つ、ご紹介しますと『冬枯れ』。
“冬になって、草木が枯れ果てること。または、その寒々とした冬の景色”のことをいいます。
(2016/12/5放送分より)
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