今週は『みりん』のお話をしています。
今朝は『みりんの歴史』です。『本みりん』はいつ頃、誕生したのでしょうか?
諸説あるそうです。その中から代表的な説を、2つご紹介します。
まず1つは『中国から伝わったとされる説』です。
17世紀の頃、当時の中国の書には、『蜜淋(ミイリン)』と呼ばれる“甘いお酒”のことが書かれてあったそうです。この『淋』は“したたる”という意味で、つまり『蜜淋』とは“蜜がしたたるような甘いお酒”と解釈出来るそうです。
この『蜜淋』が戦国時代の頃、日本に伝わって名前が変化して、『みりん』になった・・というものです。
もう1つは『日本から発生したとする説』です。
日本には古くから、蒸したお米を発酵させて、臼で引いて絹の布でこして造ったお酒『練り酒』や白く濁ったお酒『白酒』といったお酒がありました。
こうしたお酒が腐るのを防ぐために、焼酎が加えられるようになって、それが後に改善されて、現在の『本みりん』になった・・という説です。
そんな『本みりん』ですが、当初は“お酒が苦手な人や女性でも、楽しんで飲むことが出来る甘いお酒”として、受け入れられるようになりました。最初は調味料としてではなく、飲むお酒として利用されていたんですネ。
その後、江戸時代の後半になると、ウナギ屋さんやお蕎麦屋さんが繁盛するようになって、ウナギのタレやそばつゆに『本みりん』が使われるようになったそうです。
その後、特に和食には調味料としての『本みりん』が欠かせない存在になっていった・・ということです。
(2016/11/29放送分より)
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