野球殿堂入り。「最もつらかったのは阪神監督時代」楽天・星野仙一副会長(69歳) スポーツ人間模様

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今月22日は、70歳の誕生日を迎える星野仙一さんが16日、野球殿堂入りを果たしました。

星野仙一

エキスパート表彰で野球殿堂入りした星野仙一(ほしの・せんいち)さん 写真提供:共同通信社

中日の現役時代は148勝。そして、指導者へ転じてからは、史上10位の1181勝をあげました。中日、阪神、楽天で計4回のリーグ優勝と、1回の日本一。3球団で優勝を果たした監督は、三原脩、西本幸雄に続いて3人目ということですから、これはもう大監督の域であると言えます。

率いた3球団は、決して強いとは言えず、よりカリスマ性が強調されました。とにかく選手のやる気を引き出すことがすごい。今回は3年度目の選出でしたが、殿堂入りが遅すぎたと感じる人も多かったようです。

副会長の肩書でも、球団内では編成の最高責任者、GM以上の力を持っているそうです。こと、元西武の岸を獲得した際には、

「おれは片思いでフラれたことはない」

と自信満々。都内での交渉では梨田監督が不在でも、圧倒的な存在感で岸も、「熱い、オーラのある人でした」とタジタジの様子でした。

これまでのキャリアで最もつらかったのは、予想通り、阪神監督時代だったそう。健康面で収縮期血圧が常時、180mmHgぐらいでした。ただ、監督を退任してから、

「不思議だよ。血圧が正常になった」

と言います。

甲子園のヤジとあの大歓声の中で試合をやる阪神の監督というものは大変らしいです。

プライベートでは以外なことに、ゴルゴ13のファン。なんでも主人公のデューク・東郷のファッションを意識しているとのことです。

歯に衣着せぬ物言いというところも星野さんの魅力。

「沖縄にも球団をつくるべきだ」「(プロ野球)コミッショナーは(外部招へいではなく)OBがやるべき。そうでなければおかしい」

とストレートな意見をぶつけてきます。確かに、世間の権威を球界に連れて来ることもない。自分たちですべてやるということも悪くないかもしれません。

監督として活躍した星野さん、これからは球団を引っ張っていくという、大きな立場で物を言う、そんな時代が来ているのではないでしょうか。

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1月17日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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