WBC日本代表は勝ち続け、現在、2次ラウンドです。今夜のキューバ戦、日本の先発は菅野。小久保監督は、
「できれば、80球。欲をいえば長いイニングを期待している」
と力を込めました。12日のオランダ戦は4時間46分の死闘。試合直後、
「あまり、脳みそが動かない。一生忘れられない試合だ」
と語っていますが、世界一奪回には、これからが勝負。9人の継投の後だけに、ここは菅野ですんなりと勝ちたいところです。
開幕から4連勝。前評判はいまひとつでしたが、侍の活躍で日本中が盛り上がっています。しかしながら、小久保監督の評価は相変わらず高いとは言い難い。オランダ戦で、逃げ切りを図って則本を送りだし、これが予想外。いくら投手陣は権藤コーチの管轄でも、最終決断を下すのは監督です。
「何を言っても、何をやっても叩かれる」
と小久保監督は漏らしていたようです。一見、どっしりと構えているようでも、神経が繊細で、オランダ戦でもベンチで手を合わせたりするなど、らしくない仕草が見られた。確かに大会が進むにつれ、ちょっとほっそりした感じがします。日本代表監督は、それほどハードな仕事という証明でしょうか。
秋山幸二、原辰徳の両氏が固辞して、第3の男として監督へ。オファーがあった際、小久保監督も、なかなか首をタテにふらなかったそうです。承諾した決め手は、ソフトバンク・ホークス、王会長からの激励。
「失敗してもいい。恐れるな。若いのだから」で吹っ切れた。
振り返れば、ルーキーイヤーから、当時の根本陸夫監督より、「いずれ、指導者になる器がある。選手として一生懸命にやるのは当たり前だけど、今から指導者の目で野球を見ろ」と厳命されたのです。
今大会で、小久保監督は契約が切れる。ネット裏では、「勝って辞める覚悟」という噂もあります。そんなことを耳にしたのかわかりませんが、
「東京オリンピックまでは、小久保がいい。結果は、表か裏だけだ。プレッシャーが大きいのはわかるけど、自分が良し、と思ってやればいい」
と王会長は熱烈なエールを送っています。
世界一奪回を宣言した小久保ジャパン、本日はキューバ、明日はイスラエルとタフな試合が続きます。
3月14日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」