オバマケア見直し法案撤回に見られるトランプのド素人さ 高嶋ひでたけのあさラジ

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3/31(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

未だにやっていることは選挙キャンペーンのまま
6:29~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家)

トランプ大統領 写真提供:産経新聞社

トランプ大統領 写真提供:産経新聞社


オバマケアを理解せずに見直し法案撤回は当然

高嶋)この間、“オバマケア見直し法案”を議会に出そうとしたらうまくいかなかった。それで、法案撤回の日「トランプ政権はカナダからのパイプライン建設の発表を云々」とありまして、「法案撤回については他人事を決め込んだ……」これ可笑しいですね表現が。

宮家)要するにこれは、彼自身は「大統領になったらすぐにオバマケアをぶっ潰す」と言っていたわけですよね?

高嶋)言っていましたね。

宮家)「話が違うじゃないか!」というのだけれど、彼は……何をやっているのかね? 統治はやっていない訳ですよね。

高嶋)大統領としての仕事をしていないと。

宮家)結局、共和党の首脳部に丸投げをし、自分は中身を知らないし確信も無い。それで民主党議員との連絡をとらずに。最後は「交渉力でやるんだ!」、交渉力と言っても、ある程度煮詰まらなかったら交渉力でませんよね? その意味では僕は“ド素人”“ド下手”もうナニコレ?

高嶋)議会には強者がいっぱいいるわけですからね。向こうでは日本みたいに「自民党なら自民党、党議でみんな決める」などでは無いですからね。ひとりひとりが自分の意志でという。それで、共和党の議員は何が出ても全部賛成する、というのではなくて。30人以上の造反者が出来てしまった。

宮家)そうですね。もう7年もやっていることですからね。したがってこれを変えるとなれば勝者と敗者が出てくるのだけれど、トランプさんはもう少しまじめにやったらいいと思うのですけどね……

高嶋)指摘されているのはオバマケアの内容について勉強しようともしていないと。

宮家)あまり詳しくない。だから共和党の議員に電話して聞くわけですが、細かいところを勉強していなかったのではないですかね? だから「効果がなかった」という人もいるし、私に言わせれば、この人は次の大統領選挙でまた出て、再選したいのですよ。だから去年支持した人たちをがっちり固めれば、また同じように勝てると考え、支持してくれた人たちに、リップサービスというか、ずっとキャンペーンをやっているわけです。統治なんて関心がない。この人はまだキャンペーンを続ける選挙モードのままなのですよ。


未だ決まらない閣僚メンバー 成功したのはTPPだけ

高嶋)宮家さんが何のためにアメリカへ行ったかというと、日米の外交安保問題専門家が集まる会合だと。

宮家)そうなのですよ。

高嶋)それで、さっき打ち合わせをさせていただいたわけですけれど、トランプ政権の人たちが誰もいなかったという。

宮家)いなかったですね。国務省の日本部長はいましたけどね。要するにトランプ政権というのはアウトサイダーの政権ですから、ワシントンなんてけしからんと思っているようなアウトサイダーの政権ですから、結局ワシントンにいるアジアの専門家とか、そういた人たちは誰ひとり入っていないのですよ、まだ。入っていても下っ端でしょう。ということは会議に出てくる人がいなかった。もしくは無視されたということですね。

高嶋)閣僚メンバーもまだ全部は決まっていないのでしょう?

宮家)閣僚もまだ完全ではないですよ、確かね。副長官は決まっていないし、まして次官も決まっていないし局長も……

高嶋)期限はないのですか?

宮家)無いでしょうね。全部揃うのにだいたい半年はかかるのですけど、この調子ではもっとかかると思いますね。

高嶋)あの人は、トランプ大統領はとにかく大統領令だけですね。あれ以外は何もしていない。

宮家)そう。成功したのはTPPだけですね。それ以外は入国禁止もひっくり返されたし。オバマケアの方はもう通らないし。「何やってんの?」と。

高嶋)でもあの模様がテレビで放映されると「ちゃんと公約を一つ一つやっているな!」と思うアメリカ人もいるのでしょうね。

宮家)いるんですね。彼に投票した人はね。彼に投票した人だけは関心があるのではないですかね、彼は。

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高嶋ひでたけのあさラジ!
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