4/13(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
降ろされた乗客「私が選ばれたのは中国人だから」
7:17~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター山本秀也(産経新聞論説委員)
アメリカと中国で広がるユナイテッド航空への反感
アメリカのユナイテッド航空機から乗客が引きずり出されたトラブルについて、ユナイテッド航空のミュノツCEOは11日に、「改めて深くお詫びする」という声明を出しました。10日にも謝罪声明を出していましたが、従業員へ宛てたメールで、「乗客が喧嘩腰だった」と説明し、批判されていました。
森田)このトラブルは9日の夜、シカゴの空港で起きました。4人の乗員を乗せる必要から、定員オーバーとなり、ユナイテッド航空は補償と引き換えに席を譲るように乗客に呼びかけたのですが、誰も応じなかったため、一方的に4人の乗客を選び、最後まで拒否した乗客が、空港警備担当者に引きずり出されました。この乗客が「私が選ばれたのは中国人だからだ」と叫んでいた報道を受け、ユナイテッド航空への反感は中国でも高まっています。
この男性は医師のデビット・ダオさんで、引きずり出されているときに怪我をし、シカゴの病院で治療を受けているとのことです。
彼の前の席に座っていた乗客によると、男性医師は「翌朝に患者を診る必要がある」と話していたということで、中国の短文投稿サイト“微博(ウェイボー)”では、この問題に関する閲覧数が3億近くに上っています。ユナイテッド航空の利用をボイコットする呼びかけの書き込みも目立っています。
また、問題が起きたシカゴの空港では、アジア系のアメリカ人たちが抗議活動を展開しています。くわえて、スパイサー大統領報道官も記者会見で、「嘆かわしい出来事だ」と指摘し、ホワイトハウスのホームページには、アメリカ政府に捜査を求める電子署名への傘下が15万人を超えたとのことです。
人種問題も視野に入っているトラブル高嶋)「あなたたちは降りてくれ」と言われた4人が、どこの国籍なのか僕のところには情報が入ってきていないのですが、入ってますか?
森田)いえ、入っていないですね。このお医者さんの奥さんがいた、という話があったようですが、詳しくは分からないですね。
高嶋)何だか、これは少しにおいませんか? 人種差別的要素とか。いざとなると必ずこういうことをやるんですよね。
森田)うーん。ちょっと分からないですけどね。ほかの3人が奥さんを含めて白人だったという可能性は否定できないと思うのですが、ただ、当てられた側としては、「自分が東洋人だからだ」ということを言いますよね。これは間違いなく。ましてこういうトラブルになってしまえば、訴訟というのが視野に入りますからね。それは絶対に言いますよね。ただ、これはやはりアメリカの会社のサービスによくある、お客さんのことを考えないで自分たちの商売の都合だけで物を言っている一方通行な対応。アメリカで少し暮らすと、日々頭にくる件が噴き出したのだな、という印象ですね。個人的には。
高嶋)だけど航空会社も勝手でね? 日経新聞ですけれども、「抵抗した乗客に対しては航空治安当局者が強制連行できる規定を、米各社は導入している」と。
山本)これは持っています。特にテロ騒ぎ以来、保安権限はものすごく強まっていますから。飛行機に入る前の保安検査場でもほとんど身ぐるみ剥がれることもありますから。ですから、いざ強権を発動場合、もう客を客と思わなくなりますから。そこに行くまでに上手く収めなければいけないのですけれど、ユナイテッド航空はそこの頭が完全に飛んで行ったというので、これは猛省するべきですね。しかも無理やり客をどかして乗せたのが自分のところの交代要員。これは論外ですね。