振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺は、今年に入ってから東京都内だけで907件(認知件数)、21億3,000万円の被害にのぼり、去年同期に比べて325件増え、被害額は4億6,000万円増加しています(4月末現在)
なぜ、どうして、こんなにも騙されるのか。あきらめにも近いため息が警察組織にも漏れていることは確かです。これといった有効な手立てが打てない中で、犯行グループは日々新たな手口を生み出しています。今度はなんと「金塊を買わせる」というもの。
以下手口の一例です。
被害者は息子を名乗る男から「会社の書類が入ったかばんを無くしてしまった。お金の工面をしてほしい」等と電話を受け、自宅を訪れた息子の同僚と名乗る男に現金を渡した。
その後さらに「まだお金が足りない。銀行だと一度に大金を下せないから、'金'を購入してほしい」等と要求され、金融機関の窓口で犯人が指定した口座(金販売会社)に振り込み、後日、自宅に郵送された金塊をバイク便業者を名乗る男に渡した。
というものです。
この「金塊買わせ」が、ことしに入ってから都内で3件確認されました。1件目が5,800万円、2件目が3,900万円、3件目が630万円といういずれも超高額な被害となっています。もはや「電話に出ないことが一番」とある警察幹部は言いますが、皆さんのご家庭はどうされていますか?