ただいま帰ってきました!大相撲横綱・白鵬翔(32歳)スポーツ人間模様

By -  公開:  更新:

14日目に通算38度目の優勝が決定していた白鵬が、千秋楽も快勝。1分29秒という日馬富士との熱戦を制して、自身13度目の全勝優勝を飾りました。

大相撲五月場所秋楽の支度部屋で後援会や家族から祝福される白鵬=20170528午後東京都墨田区・両国国技館 写真提供:産経新聞社

大相撲五月場所秋楽の支度部屋で後援会や家族から祝福される白鵬=20170528午後東京都墨田区・両国国技館 写真提供:産経新聞社

ただいま帰ってきました!

と言葉を弾ませ、これまでの優勝にはなかったような喜びよう。今年で横綱在位10年。昨年夏場所で優勝してから、右足親指の手術などの影響で、休場などの不振が続き限界説がささやかれていました。
今場所は稀勢の里が途中休場し、日馬富士も肝心なところで負けるという状況の中で、高安戦では頭をつけ、玉鷲戦では、呼吸が合わず、3度目で成立した上、立ち合いに左へ変化するという内容でした。なりふりかまわず、勝利にこだわった姿に、宮城野親方は、

先場所とは別人のよう。何といっても、にこやかなところがいい。

と言っています。
場所前にモンゴルで行い、日本でも実践した軍隊式トレーニングの導入が、奏功したといっていいかもしれません。

昔は楽勝にできたことも、今回は死にそうだった。

このモンゴルの軍隊トレは絶大な効果があり、照ノ富士も取り入れて、2週間で10キロの減量に成功しました。そのおかげで今場所は体が締まり、下半身が安定した。そんなエピソードを聞くたびに、つまりは稽古不足だったことがわかります。
力士の平均体脂肪は32パーセント。白鵬は25-29パーセントの間で推移しています。すごいのは、体重が160キロで、筋肉量が116キロあるところでしょう。160キロのベンチプレスを楽々とあげる。血管年齢も25歳と若い。最強の横綱は資質にも恵まれています。
関係者から、

横綱で(優勝)30回以上の人は3人いるけど、(優勝)40回は誰もいない。やってほしい。

と激励された上、大関魁皇(浅香山親方)がもつ、歴代最多の1,047勝更新も視界に入ってきました。

1047勝がモチベーションになっている。

と断言しました。
現在、1,036勝。このまま順調なら、名古屋場所での更新はまず間違いないでしょう。

5月29日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

Page top