5/30(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
ケリー国土安全保障長官は「いいことだ」と擁護
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
ロシア政府にホットラインの設置を提案との報道アメリカのトランプ大統領の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問が去年12月の政権移行期間にロシア大使館などの外交施設を使って、秘密の通信回線を設置できないかロシア側に打診していたという報道が波紋を広げています。これについてケリー国土安全保障長官は28日、通信回線を確立することはいいことだと擁護しました。
FBIはクシュナー上級顧問が重要な情報を握っている可能性があると見て調査していますが、今のところ容疑者として見ているわけではないと説明しています。ワシントンポストの電子版によりますと、クシュナーさんは政権移行時期の去年の12月にニューヨークのトランプタワーでキスリャク中米ロシア大使と会談したときに、アメリカにあるロシア大使館などにある通信機器を使って政権移行チームとロシア政府との間に安全で秘密の回線、ホットラインを作ろうという提案をしました。この会談にはフリン前大統領補佐官も同席していたということです。キスリャク大使はこの会談内容をモスクワに伝えたのですが、ロシアがアメリカ人に対し、外交使節の機器の使用を許可するとクシュナーさんが考えていること自体に驚きを隠せない様子だったということです。クシュナーさんは政権入りの際の身辺調査でキスリャク大使らロシア政府関係者との接触について当初申告をしていません。単純ミスと説明していますが、政権発足前に許可なく外国政府と交渉することを禁じた法律に抵触するという指摘が出ています。ですがケリー国土安全保障長官は敵対国との接触に秘密のチャンネルを使うことは珍しくないと。通信回線を設立することはいいことじゃないかと、このような擁護する発言を先日行っています。
森田) そもそもトランプ政権の発足も決まっていたのだから許容範囲ではないか、とこのように擁護しています。
高嶋) ヒラリー・クリントンをやっつけるとかいろんな意味でロシアと無理やり接触してどうのこうのと。それで大使と「回線を使ってさ、秘密に会話して上手くやろうぜ」と聞こえましたが。
富坂) 私もそのように聞こえましたが、解釈の仕方によってそういう解釈もあるのかと。ただロシアに接近したことによるハレーションが起きているのがアメリカの状態ですよ。昨年のポール・マナフォートとカタ―・ペイジ、セッションズにフリン、それから今回。みんな同じことでやられていますから。そんなに甘い話なのかなと私は正直思いますが。ここまで踏み込んでくるとトランプさんを残してやっていくのかなとも思います。残した方が対外的にはやりやすいので。ちょっと感情的な対立になっている、新たな段階に入ったのかなと。
高嶋) この間、ヒラリーさんが珍しく母校演説で怒りまくっていましたね。母校での演説ってみんな失言するからね(笑) 学生の前だと得意になっちゃう。でもこれはロシアゲートとの核心的な話ではないのですか?
富坂) なりますよね。ホットラインは核・サイバー・ホワイトハウスの3つあると言われています。そういう中で新しく作るというのは、私の感覚からするとある手続きをちゃんとしておかないとならないと思うのです。
高嶋) 秘密のチャンネルとかね、本当は知られたくなくて。それでうまいことやるためにロシアと通信関係を設けようと。
富坂) そもそもロシア大使と接触したことが問題になるのに。
高嶋) クシュナーさんが捕まるかどうかはわからないけど、ちょっとは落ち着かないところがあるのでしょうね。