トランプ大統領は金正恩と同類項!?高嶋ひでたけのあさラジ!
公開: 更新:
6/1(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
孤立感を深めるトランプ大統領~“ロシアゲート”問題が最大の争点
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター佐藤優(作家・元外務省主任分析官)
アメリカは“統合失調症的”になっている~トランプが問題なのはロシアゲートだけG7もようやく終わったトランプ大統領。本日のニュースでも「疑惑の渦中、孤立感深める大統領、側近不振で人事に大鉈」というような文字が見受けられます。広報・報道責任者であるマイク・ダブキ氏が就任からわずか3カ月で辞任。一方では「ロシアゲート」の問題が差し迫っています。現在のトランプ大統領の状況はどうなのでしょうか。
高嶋)“ロシアゲート”、これが結構抜き差しならぬ状況に入りつつありそうですが、どのように読んだらよろしいですか?
佐藤)第三者的に見た場合にはロシアのプーチン大統領が言ったことは非常に正しいです。アメリカはちょっと“統合失調症的”になっていると。どういうことかというと、例えばイスラム国に関する情報を漏洩したって、大統領はあらゆる秘密を言えるはずですから。ロシアは別にイスラエルとその問題で特にぶつかっているわけではないですから。それだったら閉ざされた状況で「大統領以後気を付けてね、情報機関から貰った情報というのは相手の了承を得ないと出せないという“サード・パーティー・ルール”があるから」と言えば終わる話でしょう。
それから選挙前にいろいろな接触をすると。当たり前でしょう、次の政策に繋がるのですから。
あともう一つ、誰が盗聴をしているか分からないから暗号を掛けた回線を作るというのも全然おかしな話ではありません。
唯一ここで問題になり得るのは、ロシアが選挙干渉をやったのかと。クリントン陣営とトランプ陣営の双方の盗聴をして、クリントン陣営のものだけをウィキリークスにリークしたと。それはとんでもない話ですよね。本当に争点はそれだけです、あとは全然問題の無い話ですよ。
それからアメリカっていうのは公職に就く前は、公職に就いてからの給料は安いですから、いろんな顧問やビジネスで儲けるわけですよ。そんなもの、ロシアとやったってどこかの独裁政権とやっていたって山ほどいます。アメリカの標準で考えると問題なのはその選挙妨害の一点だけなのですけども、何もかも問題にして大きくしているというのは、これはやはり普通の雰囲気じゃないです。
他国の政権顧問などで金銭を受け取るのはアメリカでは普通?高嶋)例えばクビにしたあのフリン前大統領補佐官とか、それから選挙のときに一生懸命やったマナフォート氏、ああいう人がいろいろなところから金を取っているという。
佐藤)アメリカの基準ではごく普通の話ですよ。
高嶋)ウクライナの前政権の顧問をやっていて金を貰っているなんて言うと、国を売っているなとみたいな気がするのですけど。
佐藤)その程度の国を売ることというのをアメリカ人は平気でやっていますからね。だから極端なことを言ったら「糞が付いても100$は100$だ」と、これくらいの感覚ですよ。
高嶋)ということはトランプさんというのはいわゆるデカい口を叩くああいう雰囲気に似合わず、意外とハートはチキンであるということですかね? マスコミに対してだけでしょう「フェイクだフェイクだ」と言って噛み付いているのは。
佐藤)そうですね。
トランプ大統領は金正恩と同類項!?佐藤)似ている人がもう1人世界の指導者でいると思うのですよ。トンラプさんも最近ちょっとお太りになったと言っていますよね。同じく朝鮮半島の北の方で少しお太りになっている、それで側近もしょっちゅう首にするけども、クビじゃなくて機関銃で蜂の巣にするというのが違いですけどね。あの2人似ていますね。意外と気が合うかもしれないですよ。お互い「酷い側近ばかりだな」と。
高嶋)昨日ニッポン放送の夕方の番組で「ザ・ボイス」というのがあって、モーリー・ロバートソンが出ていて。トランプのTwitterが誤字だらけで、途中で切れているのにそのままどうも寝ちゃったらしいみたいなことを言っていました。
佐藤)それはもう大ニュースですね! どうしてかと言うと、今までトランプというのはTwitterを2つ使い分けていて、それぞれのチームが作っていると言われていたのです。だからトランプ自身が書いていないという、その情報が本当だとするとトランプ自身が書いていることが明白なのです。チームを通していれば誤字は無いですから。チームを通さないで直接発信しているというのは逆にトランプのTwitterがすごく重いということが逆に分かりますよね。
高嶋)そういう風に読む訳だ。
佐藤)私らひねくれている情報屋はそう読みます。