【女子ゴルフ】サントリーレディスオープン、練習ラウンドをまわった宮里藍＝2017年6月6日 神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部　写真提供：産経新聞社

今日、宮里藍が自身の集大成と位置付けた4日間がいよいよ開幕します。

国内女子ツアーのサントリーレディス。

5月29日に今季限りの引退表明会見を行った宮里が出場します。
自身のスポンサーが主催するトーナメントでもあり、

この後、アメリカツアーへは出場するけど、日本では区切りをつけたい。今のところ、国内の出場予定はありません。

と語ったことからガ然、注目が集まっています。
何しろ、大会4日間の通し券が前売りで完売。
ゴルフ界では異例中の異例で、大会関係者も「記憶にない」と語るほどでした。
もちろん、お目当てはラストゲームになるかもしれない宮里で、そのフィーバーぶりは、かつてないほどです。
これまで国内ツアーの最多ギャラリー動員は2005年日本女子オープンの4万8677人。
最終日には2万1018人と、史上初めて2万人を突破していますが、この時の要因は宮里の公式戦初制覇でした。

ゴルフをご存じない方なら、なぜそれほどまでに大騒ぎをするのか、と感じることでしょう。
試合が行われるゴルフ場のコースは野球などと違って、観客が入ることを想定して作られていません。
そしてギャラリーのお目当ては、ほぼ宮里。
1人の選手だけがスポットを浴びるわけですから、大騒動になるといった具合です。

今まで、結果を残して当たり前といったムードでしたけど、引退を発表したことで、今回は普段の応援とは違うものになるでしょう。
(引退は)自分で決めたことだし、皆さんが注目してくださるのは、とても有難いと感じます。
でも、優勝を目指す気持ちは変わりがありません。淡々と自分のペースでやりたい。

と自然体を強調しました。

【女子ゴルフ】サントリーレディスオープン、宮里藍（右）と父の優さん＝2017年6月6日神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部　写真提供：産経新聞社

例年、開幕前日に開催するアマプロ大会では、ギャラリーの観戦オッケーでしたが、今年は宮里フィーバーの混乱を考慮して非公開になりました。
週初めの月曜からコース入りすると、宮里はさまざまな選手から、2ショット写真のリクエストがあり、それに応えていましたが、こんな光景を見たことがありません。
宮里にあこがれて、ゴルフをはじめた若手選手が大半で、同世代のライバルからも、感謝を伝えられました。

不世出のスターは、本日午前8時24分にティーオフします。

6月8日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ！「スポーツ人間模様」