2017年は、女子アスリートの転換期。
フィギュアスケートの浅田真央に続いて、ゴルフの宮里藍が今シーズン限りでの現役引退表明会見を行いました。
現在の女子ゴルフブームを構築した最大のヒロインの31歳とあまりにも若い引退です。
モチベーションの意地が難しい。それが最大の理由です。
(引退を)考えるようになったのは、2012年の後半戦からでした。
2009年にアメリカツアーで初優勝し、4シーズン続けて勝つことができました。
ところが、調子がよく、自信をもって臨んでも、メジャーでは勝てない。
どうしてだろう、と葛藤が…。何を目標にしていいのだろう。
それがわからなくなりました。
私は、自分と向き合うことが趣味というか、そういう生き方。
振り返ってみると、あのあたりが、プロとしてのピークだったと思う。
かつて、女子プロのピークは30歳を過ぎて、と言われてきましたが、現在は20代とも指摘されています。
ロレーナ・オチョワは世界ランキング1位当時、そのシーズン限りを宣言して28歳で現役引退するなど、セカンドキャリアへ踏み出す例が世界では結構あります。
人生は自分で決めるものです。
誰かに影響を受けたとか、そういうことではない。
でも、彼女の引き際はとても格好良かったと思う。
今回は、自分の気持ちを大事にして、忠実に決断しました。
東北高3年で出場した2003年、ミヤギテレビ杯でレギュラーツアーを制覇。
女子高生のまま、プロになるとは想像もできなかった。
と改めて、語っているように大きな転換期を迎えます。
宮里のプロ宣言で女子ゴルフがゲキ変し、ギャラリーが押し寄せ、ブームが到来しました。
たくさんの女の子が、テレビなどでその姿をみて、ゴルファーを目指す。
一気に選手の若年化が進行しました。
丁寧にプレーするのはもちろんですけど、やはり勝って終わりたい。
国内では、6月8日に開幕するサントリーレディスオープンが最終戦です。
かつてない大フィーバーとなるでしょう。
きっちりと区切りをつけることで、期間限定のモチベーションが引きだせたら、と思います。
応援してくださったスポンサー、ファンの皆さんなどへ感謝の気持ちをもって試合へ臨みたい。
丁寧にプレーするのはもちろんですけど、やはり勝って終わりたい。
今のところ、復帰は100パーセント、ないと思う。
結婚も、予定はなし。
と完全燃焼を誓っています。
155センチ・52キロながら、日本人初の世界ランキング1位にのぼりつめた宮里は、
キャリアを終えることより、幸せを感じる。
体形の差がハンディにならないことが、ゴルフの魅力です。
と語り、引退後の計画については、
キャリアを終えてから考えます。
と締めくくりました。
5月30日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」