三つ巴!衛星放送VSレンタルVS動画配信、海外ドラマビジネス最前線【ひでたけのやじうま好奇心】

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ツイン・ピークス

「ツイン・ピークス 完全なる謎」公式サイトより

きょうのテーマは「海外ドラマのいま」。
およそ四半世紀前の1991年、WOWOW開局の目玉として放送された海外ドラマ「ツインピークス」。

それまでも日本で人気となった海外ドラマは、たくさんありました。
例えば1962年に日本で放送された「ベン・ケーシー」や同じく62年放送の「コンバット!」1972年日本で放送された「奥さまは魔女」などなど。

奥さまは魔女

奥さまは魔女 シーズン1 Vol.1(1枚組) [DVD] (Amazon HPより)

しかしこれらはすべて「地上波」のテレビで放送されたものでした。
「有料」つまりお金を支払ってまで見たくなる「海外ドラマ」のブームは、この「ツインピークス」から始まったと語る、専門家が非常に多いそうなんです。

またWOWOWが開局した1991年当時、レンタルビデオ店が駅前に、雨後の筍のように次から次へと作られた。
実際に日本でのレンタルビデオ店の軒数のピークは1990年の1万3,529店(※現在は1/4に減少)。

90年代、レンタルビデオやWOWOWなど、お金を出して「テレビの映像」を見る時代に突入していった。
そしてお金を出して視聴するコンテンツとして、続きを見たくなる「連続物の、海外ドラマ」が適していたということです。
そんな「有料視聴の海外ドラマブーム」を巻き起こしたツインピークス。
その新作が、なんと先週の土曜日から25年ぶりにWOWOWで放送スタートしたんです。

そして「復活」と言えばもう1作、世界中で社会現象を巻き起こした海外ドラマ「24」のまったく新しい新作が、先週の金曜日から日本全国のレンタルショップで、レンタル開始したんです。

24 -TWENTY FOUR- 10周年記念コンプリートDVD-BOX

24 -TWENTY FOUR- 10周年記念コンプリートDVD-BOX (Amazonより)

「24」は、2001年にアメリカで放送が開始。
スピンオフも含めて全192話放送された大ヒットドラマ。
日本では第1シーズンのレンタル出荷本数、なんと40万本を記録しました。

「衛星放送」そして「レンタルショップ」と来て、現在、「海外ドラマ」ビジネスの勝ち組と言えば、「ネットフリックス」に代表されるネットの、動画配信サービス。

Netflix

Netflix (ネットフリックス) 日本 公式サイトより

既存のテレビ局のドラマと、動画配信サービスのドラマ、一番の違いは、配信される本数。
既存の放送局の場合は、日本と同じ1週間に1話ずつ、同じ時間に放送。
動画配信サービスは基本、1シーズン全話をいっきに配信されます。

私もそうですが、1週間で1話ずつですと、翌週には「この人、何の役だっけ?」と分からなくなる。
それを1シーズン全話配信だと、1日や2日で見れてしまう。
漫画を連載の雑誌で読むのか?単行本で読むか?の違いです。
動画配信サービスの勝ち組「ネットフリックス」の全世界の加入者は、今年、ついに世界190カ国で1億人を突破しました。

ちなみにネットフリックス、会社創立当初は「宅配専門のレンタルDVD」の会社でした。
レンタル店から動画配信へ、ドラマ視聴ビジネスの写し鏡のようです。

あなたは「海外ドラマ」を、「衛星放送」それとも「レンタルショップ」はたまた「動画配信サービス」で見ますか?

7月24日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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