7/27(木)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！①

「和解・癒し財団」理事長の辞任表明 財団運営が事実上困難に
6:31～ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!：コメンテーター山本秀也（産経新聞論説委員）

30日、米南部ジョージア州のブルックへブン市の公園に設置された慰安婦像 2017年6月30日　写真提供：産経新聞社

日韓合意が破られる？「慰安婦問題」はまだ終わっていない

2015年に日韓合意で終止符が打たれたかのように思われた旧日本軍による従軍慰安婦被害者を巡る問題ですが「日本軍慰安婦被害者記念日」の制定や「慰安婦被害者研究所」の設置を表明するなど、韓国の慰安婦問題に対する日本への圧力は未だに収まりません。産経新聞論説委員の山本秀也氏と慰安婦問題の今について改めて見直します。

高嶋）山本さん、韓国はどうしちゃったのですか？

山本）本当にそう言いたくなりますよね。

高嶋）この間うちのニュースで、2018年に「日本軍慰安婦被害者記念日」というものを作れとか、その後の年に「慰安婦被害者研究所」を設置するとか、そして2020年に「歴史館」の設立と、もう「大韓民国」をやめて「大慰安婦国」にしたらと。
そんなにずっと引きずって、それで相変わらず慰安婦像を世界各地に建設するというような。そして、例の不可逆的に解決と言った「日韓合意」が完璧に破られようとしているのですね。

山本）「和解・癒し財団」の事業ですよね。これもう事実上駄目ですよね。これは2015年末の日韓合意に基づいてその事業を行う母体としてこの財団というのが作られたのですが、財団の理事長をやっていた金兌玄（キム・テヒョン）さんが降りてしまいました。理由としては韓国政府からの財団運営の為の人件費も絞られて運営が事実上難しくなったということです。

慰安婦問題は今や韓国の“神話”になりつつある？

高嶋）やはり、反対の核というのは「挺対協」なのですか？

山本）挺対協だけではなくて、挺対協のような意識・認識というのが政権全体のみならず国民全体に共有されているということではないでしょうか。
世論調査の数字を見ると、やはり「日韓の間で慰安婦問題が未解決だと考えている」人が韓国側の回答だと75%。大抵の人が「あれじゃ駄目だ」と思っていたということなのですね。

高嶋）「ゴールポストを動かす」とよく言われていましたが、これでは国と国との約束は一切できないということになりますよね。

山本）そういうことになってしまいますよね。
この慰安婦の問題を私は見ていていつも虚しくなるのですが、日本側がいくら史実を積み上げて実態がいかにあったかということを説明しようとしても、彼らは全く受け付けない。まさに挺対協のような考えを持って受け付けてくれない。

高嶋）もう産経新聞は理を尽くして証拠をいろいろ揃えて訴えてきたのですけどね。

山本）産経だけでなく大分世論のムードは変わって来たと思うのですけど、とにかくそれを受け付けない。
つまりこれはどういうことかと言うと、現代韓国の“神話”ですよ。もはや“トーテム”になってしまっているので、逆に言うと「その神話は間違いだから変えなさい」と外から言えば言う程神話にしがみつきますよね。

朝鮮戦争休戦協定が締結されて今日で64年 対北朝鮮政策で日米と韓国との連携は上手くいくのか？

高嶋）そして今日たまたま、いわゆる朝鮮戦争が休戦してから64年で、ひょっとするとまたミサイルを撃つかもしれないと言われているのですが、日米韓で北朝鮮を抑え込むというのは筋ではないですか。

山本）東アジア全体の安全保障の問題ですよね。

高嶋）そういうものとリンクすると、どういう風なことが言えるのですか？

山本）まず韓国との情報の共有が難しくなってきますよね。日本とアメリカがどういった迎撃態勢を取っているのかという情報を韓国に渡して大丈夫なのかという話になります。そうなってくるとこれは3ヶ国でいかに緊密に協力しましょうと今のところ合意は確認をしておりますが、本当にこれは動くのかと。

高嶋）その辺の心配は大きいですよね。

山本）大きいですよ。1994年にあった例で言うと米軍が「北朝鮮に対して軍事攻撃をしたい」と言ったら、時の韓国政府は「お願いだからやめてくれ」と言ったわけです。今度も同じことが起きますよ。

高嶋）文在寅（ムン・ジェイン）大統領の色柄がまた言われてはいたけれどね。

山本）聞いてはいたけど、ここまでかという感じですよね。
対北朝鮮問題を今話すタイミングかというのは置いておいて、慰安婦問題に戻すと、それ故に慰安婦問題に対する力というのはどんどん掛けて来ますから、益体も無い像を世界中に建てて歩くのはこれからどんどん続けていくと思いますね。

高嶋）韓国の国民というのはそういうことを世界に示すことによって「日本が悪い」というのを世界に認識させたいというのは分かりますが、それによって満足感は得られるのですかね？

山本）得られるのですよ。言ってスッキリ。言わなければ落ち着かない人々なので。ここはやはり事実に立ち向かった話をしてもらいたいということと、外交合意をちゃんと守るという基本的な常識は弁えてもらいたいですよね。

高嶋）また“すごろく政治”になってしまう訳ですね。「振り出しに戻る」と。

高嶋ひでたけのあさラジ！
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