孫育ては楽しいけど…孫疲れに気をつけて
公開: 更新:
おじいちゃん、おばあちゃんが お孫さんの育児に参加する「孫育て」。
共働き夫婦の増加などもあり、最近は孫の面倒を見るシニア世代が増えています。
自治体でも、三世代の同居・近居に支援の補助金を出すところ増えていますし、何より増えているのが『祖父母手帳』と呼ばれる冊子。
孫との接し方や注意事項をまとめてた冊子を作っているんですね。
昔と今では、親の世代の生活スタイル、仕事と家庭のバランスも違いますし、かつての子育ての常識が見直されていることも多くあります。
例えば、昔は大人が噛み砕いたモノを子供に与えることも多かったですが、今は虫歯になるのでやらない、スプーンなども共有しない…といったこと。
今どきの子育てにどう向き合うか、祖父母手帳がサポートをしてくれるわけです。
でも、最近は「孫育て」の増加に伴って、「孫疲れ」なんて言葉も聴かれます。
単純に言えば、『孫の面倒を見ていて疲れてしまう』ということ。
孫と会えば嬉しいし楽しい…という気持ちは当然ありますが、その一方で、オムツを替えたり、あやしたりと、気力・体力を使いがち。
昔は簡単にできた抱っこもおんぶも大変ですし、長く孫を預かると自由な時間がなくなり、そのストレスもたまってきます。
そしてお金。お年玉や入学祝などなど年金生活のシニア世代にとっては、孫に関連する支出は積み重なると、悩みの種になっていきます。
そして特に孫疲れにつながりやすいのは「心理面」。
中でも「孫をめぐる、祖父母と親の関係」は祖父母手帳などにも書かれていて、世代間のギャップや祖父母と親の付き合い方に重点が置かれています。
「良かれと思ってやったことが 親の世代からは迷惑と言われる」
「何か意見を言うと、時代が違うと否定される」
祖父母と親には、双方の言い分があるわけですが、
不平・不満がたまってしまうと、孫疲れにつながっていきます。
孫がせっかく遊びに来るのに素直に喜べない、マリッジブルーならぬ、『孫ブルー』なんて言葉もあるそうです。
祖父母手帳では、「祖父母と親が子育てについての共通の情報を持ち、
お互いの領域をきちんと伝えあう」ということをすすめています。
しっかり話し合って、お互いの立場で助け合いましょうってことですね。
敬老の日も近いですが…、おじいちゃん・おばあちゃんが、「孫疲れ」「孫ブルー」にならないように、ちょっと感謝の言葉をかけてあげると、関係が円満になるかもしれませんよ。
9月14日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00