10/2(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
大阪で政治と言えば「日本維新の会」
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
東京では小池知事関連の話題一色だが、大阪では「シカの大捕物」
東京と大阪ではさまざまな文化の違いがあります。「情報番組」についても同様で、東京と大阪では驚くような違いがあると言います。どんな違いがあるのか、東京と関西の情報番組に数多く出演する須田慎一郎さんに具体的にお聞きします。
高嶋)辛坊治郎さんがやっていた、ニッポン放送の土曜午後の番組「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」が終わりました。橋下徹さんが、羽鳥アナウンサーと一緒にやっていたテレビ番組の「橋下×羽鳥の番組」も最終回を迎えました。須田さんは両方に出演していましたが、あのような情報番組の、東京と大阪のいちばんの違いは、どこにあると思いますか?
須田)興味、関心の向くところが全く違います。「こんなところに興味を持つの?」、「いま、この時期に、このタイミングでこの報道をしなくても良いじゃないか」みたいな、こういうのがあるのですよ。
高嶋)たとえば?
須田)先週、私が驚いたのは、東京だったら小池新党一色でしょう? 番組の最初から最後まで小池新党や希望の党で通すのが普通です。
ところが、先週の金曜日に、私は大阪でテレビ番組に生放送で出演したのですが、その際に、かなりの時間を割いて、びっくりするような特集を組んでいたのです。何かというと、いま大阪でいちばん注目を集めているのは「野生の鹿が大阪市内に出現して、それを生け捕りにしようとしてみんなが大騒ぎしている」という状況で、テレビ各局や新聞各社が、みんな詰めかけて取材をしている。高嶋)鹿を?
須田)そうです。野生の鹿を。一時期の「多摩川のタマちゃん」みたいな。あのときは、世の中も落ち着いていたし、良いのですが。
大阪にとって、政治とは「日本維新の会」であり、希望の党への関心は薄い
高嶋)選挙ではないのですね。ようするに、「面白がるもの」の対象が、東京と大阪では違う。そういうところが、いちばんの違いなのですね。
須田)そういった点で言うと、いまの高嶋さんの指摘にはけっこう深い意味がありまして。いま、小池さんや希望の党というのは、私が見るところ、大阪から見てみると、やはり地域限定型のブームなのではないかな、と。あまり小池さんに対する思い入れは大阪では強くないのですよ。だから、三都物語についてもね?
高嶋)この間の「三都物語」は、東京では大々的に報道されていました。愛知の知事が中央に座っていましたね。ああいうのは、報道はされるのでしょう?
須田)まあ、サラッとね? ただ、「三都物語って、「東京・名古屋」じゃなくて、「神戸・奈良・京都」だよね?」とか、わけの分からないことを言っている。「関心がありません。何やるの、それで?」みたいな感じです。あくまでも、大阪では政治に関しては、「日本維新の会」なのですよ。松井さんや橋下さんなのです。
良くも悪くも「面白がる」のが大阪の習慣である
高嶋)橋下さんの身の振り方というのは、テレビも辞めたし、ぜひ、どんな噂が立っているのか聞きたいのですが……
須田)「次は出てこないけれど、次々回は間違いなく出てくるだろうなぁ」とか、そういう感じですね。「次回か、次々回か?」いま、二者択一の興味関心ですね。次というのは、今回の10月22日、衆院選のことです。
高嶋)そういう可能性も、無いわけではない?
須田)そういう風に見ているのですよ。場合によってはです。
高嶋)当人も、「絶対に出ない」と言っているじゃないですか。
須田)そう。松井さんも全否定しているけれども、「いや、まだわからないよ」と。「下手をしたら、国政に転じたら、東京都知事に小池さんが立候補してしまうのでは?」みたいな。
高嶋)噂になっているのですね。「そんなこと、あるわけ無いじゃないですか」と、本人は気色ばんでいたけど……その辺が、大阪の面白さなのですね。
須田)ええ。だから、先ほど高嶋さんが言ったように、「何でも面白がる」のです。可能性としてはゼロだけど、面白い方向に考えが及んでいくという事です。
高嶋)なるほど。確かに、午後のワイドショーとかを見ていても、大阪出身のキャスターの方が、言っていることが面白いものね。
須田)いや、別に面白くするべきではないところを面白くするのが、大阪の欠点ですけどね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00