ラスベガス銃乱射事件~銃の取り扱いから軍歴のある犯人か
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10/3(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
ホテルから400メートル離れたコンサート会場に向けて10分間の銃乱射
7:02~ ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター 富坂聰(ジャーナリスト、拓殖大学教授)
容疑者は自殺、ホテルの部屋から10丁のライフルが見つかる
10月1日の日曜日の夜、ラスベガスで男がホテルの32階から近くの屋外コンサート会場に向けて銃乱射、58人もの人が亡くなるという銃による事件が再び起きてしまいました。犯人の動機、前歴はまだわかっていません。
事件が起きたのはラスベガス中心部で1日の日曜日の夜10時ごろ、日本時間では昨日の午後2時過ぎ、男がホテル・マンダレイ・ベイの32階から近くの屋外コンサート会場に向けて銃を乱射しまして、少なくとも58人が死亡、515人以上が怪我をしています。
カントリー・ミュージックのコンサートが行われていた会場にはおよそ22,000人が集まっておりまして、およそ10分間の乱射があったという目撃情報がありますが身を隠す場所もなく、叫び声と金切り声が交錯したということです。
容疑者の白人の男は64歳で、機動隊がホテルの部屋に突入する前に自殺をしました。男はネバダ州に住むスティーブン・パドック容疑者で、マンダレイ・ベイには9月28日にチェックインをしていまして、部屋からは少なくとも10丁のライフル銃が見つかったということです。
過激派組織ISのイスラム国が「男はISの兵士だ」と主張する声明を発表しましたがFBIはローンウルフ、一匹狼型の犯行と見ておりまして、容疑者の弟も「私が知る限り、兄はいかなる政治組織や宗教団体とも関係はなかった」と語っているということです。
アメリカでは銃犯罪で年間およそ3万人が命を落としておりますが、去年も6月にフロリダ州で49人が犠牲になるナイトクラブでの乱射事件がありました。このときも単独犯で、この事件ではアメリカ陸軍特殊部隊の要請で開発された自動小銃の民間仕様タイプが使われまして、当時のオバマ大統領が「戦争用の兵器が社会に出回っている」ということで、銃規制強化を訴えました。ですが保守派が強く抵抗して厳格な規制は見送りとなりました。
とくに今のトランプ政権は全米ライフル協会が有力な支援を受けていますので、ツイッターでトランプ大統領が哀悼の意を投稿したのも事件発生からおよそ6時間後、銃規制について言及はしていなかったということです。
高嶋)位置関係を見るとマンダレイ・ベイ・ホテルとコンサート会場はけっこう離れていますよね。
森田)ラスベガス・ストリップという目抜き通りの南端にマンダレイ・ベイ・ホテルがありますが、その隣のホテルがルクソールというエジプトのピラミッドの形をしたホテルがあります。コンサート会場はそのルクソールの目の前ですので、マンダレイ・ベイ・ホテルとコンサート会場は斜め向かいという形で、直線距離で400メートルくらいあります。しかも32階から発砲しておりますので、相当な距離ですから銃の腕、それから銃も高性能でないとできないと思います。
高嶋)銃がたくさん押収されたということですけど、自殺した容疑者の前歴はわかっていますか?
森田)まだわかっておりません。動機も全くわかっておりません。
富坂)これは難しいですよね。
高嶋)要するに普通の素人ではありませんよね。銃をそれだけ持ち込んで、窓から400メートルも離れた会場に向かって乱射したわけでしょう?
森田)そうです。
富坂)なぜラスベガスなのか、なぜカントリー・ミュージックのコンサートを狙ったのか。そこがわからないと話ができないところですね。アジア系の女性と一緒にいて、その人が姿を消しているので。早晩、その人は捕まると思うので、その辺から情報が入ってくるといろいろとわかってくると思いますが。それにしても森田さんがおっしゃったように銃の扱いに慣れていないとそもそも当たらない話ですよね。
高嶋)軍歴があるかもしれないですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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