ハリウッド女優みたいなトランプの娘・イバンカ大統領補佐官

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ハリウッド女優みたいなトランプの娘・イバンカ大統領補佐官

日米の「さくらの女王」と写真に収まるイバンカ・トランプさん(提供:産経新聞 撮影日:2017年04月04日)

 

11/3(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:ココメンテーター宮家邦彦(外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所・研究主幹)

 

大統領に先行する形で、イバンカ大統領補佐官が11月2日に来日した

今月5日に日本を歴訪するトランプ大統領に先駆け、大統領の娘であるイバンカ大統領補佐官が、昨日来訪しました。今回のアジア歴訪について、注目すべきポイントを、外交官評論家である宮家邦彦さんが解説します。

高嶋)イバンカ大統領補佐官が、昨日来日しました。昨夜は駐日大使のハガティさんと夕食をとり、今日の午前中は、「女性政策に関する国際会議」へ出て、講演を。その後、河野太郎さんや野田聖子さん、加藤勝信さん。そして、安倍晋三首相と会食をするということで。明日韓国へ行くはずだったのを止めて、帰国してしまうそうです。しかし、イバンカさんは昨日の夕方ニュースでは、ハリウッドの大女優みたいな、まさに芸能人扱いでしたね。ところで、「無休で大統領補佐官」と言っていますが、本当ですかね?

宮家)それはそうでしょう。だって、「お金を取ったらマズい」という理由で揉めた末の決断でしたから。だけど、大統領にいちばん近いし、彼があれこれ言っても、結局彼女の言うことを聞くことが多いみたいですよ。

高嶋)メラニア夫人よりも、娘のイバンカの方の意見を?

宮家)それは、娘の方が、聞く限りはいろいろバランスのとれた方ですからね。

高嶋)だけど、報道を全部見ているわけではないけど、娘のイバンカが何の問題でも、本当に逐一フォローしている。

宮家)やはり、大統領にとって、いや誰でもそうですが、娘はかわいいのでしょう。

高嶋)メラニア夫人は来ないのですよね。

宮家)今回イバンカさんとは一緒に来なかっただけで、もちろん公式には来日します。

 

 

アジア歴訪で注目すべきポイントは、ずばり「貿易問題」である

 

 

高嶋)トランプさんのアジア歴訪の中で、ずっと外交をやってきた宮家さんがいちばん気になるのは?

宮家)いままで問題になっていなかった、貿易問題。彼らがどのくらい自由貿易に反するような、80年代に散々やられた、保護貿易主義、もしくは相互主義的。あれをまた持ち出してくるかどうかが、個人的に気になっています。

高嶋)様子としては、やると言っていますよね。

宮家)だけど、80年代と根本的に違うのは、最大の赤字相手が日本ではなく中国ということですよね。なので、中国の方に向くとはいえ、全体としてアメリカがそんな自由貿易を止めてはダメですよ、という話はあると思います。

 

 

中国とアメリカの関係は、大きくは変わらない

 

 

高嶋)どうでしょうか。中国の習近平さんは、この間長期政権をガッチリ固めまして、いままで言っていたことは、多少雰囲気が変わるのでしょうか?

宮家)いや、アメリカに言われたくらいではやらないでしょう。これからもアメリカと中国の確執というか、ライバル関係は当分続きますので、始まったばかりだと思います。

高嶋)とにかくプライドの高いトランプさんは、「中国が北朝鮮にキッチリやってくれれば、貿易問題にも多少の手心加えてもいいぞ」みたいなことを言うのですが……

宮家)でも、中国からすれば貿易問題よりも北朝鮮問題の方が遙かに重要なので……安全保障の問題ですからね。「何を言ってるの」という感じだと思います。

高嶋)この辺は、やはり電話で話すのと、直接顔を見て、目を見て話すというのは、だいぶ違うものですか?

宮家)どうでしょうね。だけど、中国との会談というのは、本当につまらないですからね。同じことしか言わないし。ようするに、「会談ができた」ということ自体が大事なのであって、中身は……

高嶋)俗っぽく言えばアドリブが利かない?

宮家)いつも、同じことを言いますね。もう少し面白いことを言ってほしいのだけど、全然面白くない。

高嶋)トランプさんがキレたら面白いですけどね。

宮家)キレないで欲しいですよね。中国でキレてもロクなことがないから……

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