FM93AM1242ニッポン放送のお昼の番組『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』
現在、日本に10人といないと言われている活動弁士の坂本頼光が「無声映画お宝映像はここで探しますベスト3」を語った。
坂本がこの仕事を選んだきっかけは中学2年の時、明大の落研出身の副担任の先生に連れて行ってもらった無声映画の上映会。その時に活弁を初めて目にし、映像、語り、生演奏の、三位一体のライブ感に感激したらしい。18歳の頃、本格的に活弁士を目指しバイトをしてお金を貯め、フィルムを借りて自主的にライブを行なっていた。アマチュアで活動する日々が続き20歳の時、毎晩無声映画を上映するレストランシアター「東京キネマ倶楽部」のオーディションで合格して、晴れてプロになることができた。そんな坂本のセレクトする「無声映画 お宝映像はここで探します」ベスト3とは?
【第3位 コレクターの人をたずねる】
コレクターはこだわりや個性が強い方が多く、見せてはくれるけど、貸してはくれないパターンが多いそう。そんなコレクターは骨董市などで探している方も多いそうで、神社の骨董市に早朝行ってみると日の出前の真っ暗な神社の境内に、炭鉱でもするのかというようなライト付きのヘルメットをかぶったおじさんが、公園に落っこちている飴に群がるアリのごとくいるらしい。
【第2位は インターネットオークション】
今はこちらが主流だそう。出品されている方は元々フィルムを持っていた方のご遺族の方。去年、出品された物で「限りなき全身」という作品のフィルムがあったのだが、坂本曰くかなりの価値があるらしく、どうしても落札したかったので活弁の先輩にお願いし、なんとか30万円を用意。しかし、直後に入札された額は「55万円」。完膚なきまでに叩きのめされた。
【第1位 田舎の蔵や倉庫】
地方の古びた蔵にお宝が眠っていることがまれにあるらしい。坂本は現在30本ほどのフィルムを所持しているそうだが、現代では映写機を置いている場所が少ないため、現像所に持っていき、DVDなどにダビングしなければならない。これがお金がかかるそうで「いくらお金があっても足りないんです」と悩みを吐露していた。
平成の時代に10人も存在しないといわれている活弁士界に現れた新星・坂本頼光。11月28日には無声映画のアフレコ上映と高田文夫とのトークショーを有楽町のニッポン放送内イマジンスタジオで開催する。国内外の貴重なフィルムに軽快なアフレコをつけて上映するとは、必見だ。
ラジオビバリー昼ズ
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番組情報
高田文夫先生と、キャラクターの濃~いパーソナリティがお送りする「昼休みのお笑いバラエティー」ラジオビバリー昼ズ!