5本指ソックス（ニッティド株式会社HPより）

最近、私も履くことがある『5本指ソックス』ですが、“スペイン生まれの日本”それも“和歌山育ち”だそうです。

1970年（昭和45年）、スペインで世界初の『5本指ソックス』が作られました。当時の『5本指ソックス』は、手袋を編む機械を改造して足の指の部分を作っていましたが、手と足では指の長さも太さも違うため、バランスの悪い作りで、履き心地も良くなかったそうです。

そんな『5本指ソックス』の改良に乗り出したのが、“5本指ソックスの再開発人”と呼ばれた井戸端吉彦（いどばた・よしひこ）さんです。井戸端さんは当時、手袋の会社の重役をされていて、“手袋を作る技術”を『5本指ソックス』に生かすことを考えました。その後、1974年（昭和49年）には“『5本指ソックス』をさらに履きやすくするための改良案”を国に提出しました。

そして“人の身体にやさしいソックスを・・・”という思いと共に、3年もの年月をかけて、現在のような”履きやすくてバランスの良い”『5本指ソックス』の再開発に成功しました。

井戸端さんは現在、和歌山県にあります『5本指ソックス』の生産や開発をされている会社『ニッティド』の会長をされています。

井戸端吉彦さんが『5本指ソックス』の改良案を提出したのが12月12日で、この日は現在、『5本指ソックスの日』として認定されています。

『5本指ソックス』の資料によっては、『井戸端隆宏（いどばた・たかひろ）さん』という名前が登場しますが、これは井戸端吉彦さんの仕事の時の名前、いわゆる“ビジネスネーム”だそうです。

(2017/11/9放送分より)

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