世界の歩き方と暮らしやすい国

By -  公開:  更新:

東島)やじうま好奇心。けさは、元外交官で、外交評論家の宮家邦彦さんに「世界の歩き方と暮らしやすい国」についてお話を伺います。よろしくお願いします。まず、宮家さんは外国を旅する時に、どんなところをチェックされるんですか?

宮家)面白い事に外務省を辞めてからの方が外国に行けるんですよね。外交官だから色んな所に行けると思われがちなんですが、そうじゃないんです。例えば、アラブの国は行くけど、ヨーロッパには行かないとかね。中南米はほとんど行った事がありません。外交官を辞めてしまえば、色んな所に行く事ができます。

新しい国に行く時、僕はガイドの方に2つのお願いをするんです。

ベトナム軍事歴史博物館

ベトナム軍事歴史博物館(JTBサイトより)

①「軍事系の博物館を見る事」
その国の歴史的な敵が何百年も前からちゃんと書いてあるわけなんですね。だから、その国の安全保障を考える場合、どこから脅威がやって来て、それに対して、どう戦って、どう勝ったか書いてあるんです。それを見て、地政学的に戦略的に物事を考える時には、軍事博物館が一番分かりやすい。
例えば、ベトナムに行くでしょ。英雄誰だと思いますか?アメリカをやっつけたホーチミンだと思うでしょ?ホーチミンは最後なんです。11世紀に中国の軍をベトナムから追い出した将軍が一番なんです。そうか、ベトナムというのは中国とはあまり関係が良くないんだなと。そうやって考えると、中国は色んな形でベトナムを侵略しているんですよ。そういう事が分かるんで、時間がない時は軍事博物館が一番。

②「市場に行く事」
これはどのくらいのものがいくらで売っているか?市場には庶民の方ばかりいる。庶民の顔を見て、この国は豊かなのか疲れているのか分かるんです。それで新しい国に行く時は写真をバシャバシャ撮って、直感的に感じた事と写真を照らし合わせて確認します。

東島)この時期から年末年始にかけて、海外でおすすめの旅行先は?

宮家)最近はどの国もテロの脅威があるから心配ですよね。どこが危険かというのはなくなってしまいましたね。若い方が1人で行くなら、何を観たいかによりますが、演劇とかなら寒いけど、ニューヨーク。それからパリもいいですけど、東欧の小さな街は佇まいがいいですよ。空襲を受けていない旧市街などは物凄くきれい。

東島)宮家さんは外交官時代、様々な国に赴任されていますが、暮らしやすかった国はどちらですか?

宮家)暮らしにくい国ばかりでした。最初がエジプトでしたが、暑くて、停電が多かったのでつらかったですね。アメリカのワシントンも暮らしやすいとは言えないですね。イラクはサダム・フセインの時代かな。2回行きましたけど、イラク戦争の直後に。どちらも正直イヤでした。あと、中国は2000年に行ったんですけど、あの頃は古き良き北京が残っていて、人々が素朴でした。いい意味でディープでワクワク感がありました。最近は路地もなくなったし、下町の長屋もなくなってしまったんです。おどろおどろしい感じがなくなってしまいました。そういう意味ではベトナムがいいと思います。ダナンというリゾートに行きたいんですよね。食事もおいしいし。
でも、日本ほど、食事が安くて、バリエーション豊かな国はないですけどね。

東島)けさのやじうま好奇心は、外交評論家の宮家邦彦さんに「地球の歩き方」を伺いました。

11月24日(金)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Page top