東京五輪へ向けて渋滞、放置自転車対策のシェア自転車とは

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Mobike

Mobikeは世界初にして最大のスマートシェアサイクルサービスです。(Mobikeサイトより)

最近、「シェアサイクル」が話題になっています。皆さん、利用したことあります?従来のレンタサイクルは、自転車を貸し出す場所も返す場所も同じでしたが、シェアサイクルは、一定の地域内にある拠点(ポート)なら、どこでも借りられて、どこでも返せるというもの。いま気楽で便利に乗れると人気になっているんですね。

例えば、ニッポン放送のある千代田区だと『ちよくる』というシェアサイクルがあります。赤い自転車が目印。東京国際フォーラムや秋葉原駅前、神田明神など、様々な場所にポートがあって、1回・30分・150円で借りることができます。
しかもこのシェアサイクルは、中央区・港区など近隣7区とも連携していて、約330ヶ所以上(10月1日時点)のポートで利用することが可能となっています。

都心の場合、それほど遠くない場所なのに、電車移動するとなると、地下に降りて1駅乗って、また地上に出る…という感じで意外と時間がかかることがあります。そういう場合、シェアサイクルだと非常に便利だということですね。

そんなシェアサイクルの取組は、現在全国各地で行われていて社会実験も含めて、100カ所以上の地域で実施されています。今後もどんどん増えていきそうです。

そんな中、続々と登場しているのが「シェアサイクル」の事業に参入する企業。今年9月には「メルカリ」と「DMM.com」が事業参入を検討すると発表しました。どちらもシェアサイクルに「勝算あり」と見たのでしょうね。今のシェアサイクルは鍵をはずしたり、料金の支払いに「スマホ」や「アプリ」が使われているので、両社はその技術を活かしたいと考えていると思います。

メルチャリ

いつでも使える自転車 メルチャリ(Merchariサイトより)

DMM sharebike

世の中をもっと楽しく便利に。(DMM sharebikeサイトより)

そして、シェアサイクル事業に参入するのは日本の企業だけではありません。中国の企業も上陸を始めています。中国ではシェアサイクルの市場が数年前から急成長。市場規模も拡大の一途で、これまで2,000万台以上が投入されたとか…。報道では「短期間でこれほど成長した市場はない」とも言われています。

そんな中国で躍進するシェアサイクル、すでに最大手と言われる「モバイク」が、今年8月から北海道札幌市で試験的にサービスを開始していますし、同じく最大手の「ofo」も日本でのサービス開始が予定されています。

Mobike

Mobikeは世界初にして最大のスマートシェアサイクルサービスです。(Mobikeサイトより)

ただ、中国では「乗り捨て可能」のサービスが市場拡大の拡大に寄与したので、放置自転車対策が厳しい日本では、駐輪施設の設置場所などが難しく、中国ほどの爆発的な人気は見込めないのではないか、という声もあります。

とはいえ、海外からも注目されている日本のシェアサイクル市場。国土交通省では、交通量の緩和、放置自転車への対策、2020年の東京五輪などを念頭にシェアサイクルの拡大を目指しています。今後、どれだけ日本のシェアサイクルが発展するか、注目しましょう。

ofo

ofoサイトより

10月26日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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