漂着した北朝鮮・木造船の乗員を見て思うある事とは?
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12/6(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
北海道警は慎重に調査する姿勢
7:17~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
松前小島に漂着した木造船にハングルで「朝鮮人民軍第854軍部隊」の文字が
北海道松前町沖の無人島に一時避難した北朝鮮の木造船が朝鮮人民軍の傘下の船とみられることが分かりました。木造船には軍の部隊の名前とみられるハングルと数字で記されたプレートが掲げられており、警察は操業の実態についても確認を進めます。
松前小島に一時避難した北朝鮮の木造船にはプレートに「朝鮮人民軍第854軍部隊」というハングルと数字で記されていた物がありました。朝鮮人民軍傘下の船とみられることが分かりました。
北朝鮮では軍が農業や漁業などの生産活動にも従事しているとされまして、北海道警は木造船の乗員10人から事情聴取を行い、身元や避難までの経緯などの実態解明を進めます。10人の内1人は腹痛を訴えて病院で手当てを受けているということです。
船から日本製のテレビなど家電が見つかり、北海道警は窃盗容疑で乗員から事情を訊いています。乗員の1人は「島に誰もいないから家電を持ち出した」という主旨の話をしているということで、島にある漁業者用の避難小屋は入り口がこじ開けられ、保管してあったテレビや冷蔵庫などが無くなっていました。またバイクや発電機・洗剤・皿肌着といった日用品も無くなり、鍋の中に魚が放置され、ストーブを使った形跡もあるということで、数日間滞在していた可能性もあります。
今回の乗員が漁民なのかどうなのか、菅官房長官は昨日夕方の記者会見で次のように述べています。
菅官房長官)漁民であるのかないのかの可能性も含めて、慎重に事実関係の確認、供述内容、こうしたものの精査を行っているところであります。
船の中に武器は無かったということですが窃盗容疑もあるわけで、ある北海道警の幹部は「逮捕や書類送検するかどうかは北海道警だけでは決められない。関係機関と協議して対応・検討する」と話しています。
農業や漁業にも軍が関係している北朝鮮の実態 日本に難民が流れる可能性も?
高嶋)あるときは兵士、あるときは漁民と、非常にいろんな顔を持っているようですけど。だけど片方で、北朝鮮は憎たらしいけどもそういう生活をせざるを得ない、そしてあんな船に乗って日本の排他的経済水域まで入り込んで漁をしなければいけない、そういう哀れさも感じますよね。
鈴木)むしろそっちの方が感じますね。命を懸けて来る話なのかな? というところですよ。まあ菅さんが言っているように軍関係者なのかというのは慎重に調べているということです。私が取材した感じでもこれは相当慎重にやると言っていましたね。
ただ工作員なのかどうかということについて言うと、その可能性は薄いのではないかと言う自民党の幹部もいましたね。今更日本に入って来て何かスパイとして活動するということでは無いだろうということなのですが。
漁業権の問題とか中国と北朝鮮でいろいろと揉めていて、そういうのもあって漁場をどんどん外に持って行く、それから金正恩が水産業の強化というか「魚を獲るのも我が国は世界一!」なんていうことをプロパガンダとしてやっているわけですよね。そういうのに乗せられてどんどん危険を冒さざるを得ないという、そこが一番ああいうのを見ると、哀れという表現が良いのか分かりませんが、そういうような気がしますよね。高嶋)確かにね。だけどこれで一瞬過るのは、もし北朝鮮に何か事があって「国民が大挙して日本に避難して来る」というので大変なことになると、そんな予兆を感じますよね。
鈴木)それは近いのですよ。僕はかつて福岡のテレビ局にいましたけど、博多の海とか山口の海岸というのはハングルの文字が書かれたいろんな物が当たり前のようにしょっちゅう流れて来るのですよ。つまりそれだけ近い、海流に乗ればすぐに流れて来ると。
そういう意味では本当に北朝鮮というのは遠く離れた問題ではなくて、ミサイルも含めて「こんなに近いんだ」と感じさせた側面もあると思うのですよね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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