米韓合同軍事演習と北朝鮮のICBM発射実験~最終的に行きつく先は?

By -  公開:  更新:

12/4(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

拡大しつつある米韓合同軍事演習の規模
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

米韓合同軍事演習と北朝鮮のICBM発射実験~最終的に行きつく先は?

米原子力空母「ジョージ・ワシントン」、米韓合同軍事演習に参加へ(提供・産経新聞)

本日より米韓合同軍事演習が開始

 

今日から韓国での米韓軍事訓練が始まる。過去最大規模のもので頻繁な軍事訓練は事実上の実戦配備に向かっている気配もある。そうなると北朝鮮は対抗するかのようにICBMの発射実験を繰り返す。米朝のせめぎ合いは今後どうなっていくのだろうか。

高嶋)今日からまた、韓国上空で米韓の軍事訓練が行われます。北朝鮮は、「朝鮮半島を爆発させる気か」と、非常に非難しています。これが相変わらず大がかりで、B-1爆撃機とか、最新鋭のステルス戦闘機とか、スゴいですね。米軍も、1万2000人。韓国軍と併せて、両方でやるとのことですが、しょっちゅうやっていますね。

須田)そうですね。定例の、という言い方はしていますが、頻度は上がってきているし、規模も大きくなってきている。このままいくと、やはりステルス戦闘機とか、あるいはB-1爆撃機の、事実上の実戦配備みたいな、「常時そこにいる」という形になるのではないかな、と思います。

高嶋)「事実上の実戦配備」ですか。なるほど。

須田)それが、やはり北朝鮮がいちばん恐れている、嫌がる状況ではないかな、と思います。それに対抗する形で、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験が行われているのではないかな、と。
ただ、「合同軍事演習が頻繁に行われる。それに対抗する形で、ICBMの発射実験が行われる。発射されたから、合同軍事演習……」、堂々巡りの状況に陥りつつあるんじゃないか、と思います。

 

木造船で日本の排他的経済水域まで来なければ漁の出来ない北朝鮮の漁民

 

高嶋)それにしても最近、全員がそうかは分かりませんが、北朝鮮の漁民が、日本の排他的経済水域まで入り込んできて。ちょっとシケたらすぐに沈みそうな木造船に乗ってきて。「ICBMを1発撃つなら、ああいう船もちゃんと作り替えてやれよ」と思いますけどね。

須田)冬の日本海は無理ですよね。波の高さが5メートルはあるし。

高嶋)あきれたのは、近海の漁業権を、中国に売ってしまったとか。

須田)売ってしまったから、遠洋というか、日本の排他的経済水域まで入ってこなければ、漁ができない状況なのですね。

高嶋)そういう状況で、虐げられていて、彼らは政権に対して、怒りを感じないのですかね? 反乱者は、出ないのでしょうか?

須田)「飢えた国民が反乱やクーデターをするのでは?」というのは、もう30年位前から言われていたのですよ。「そのうち、北朝鮮は体制崩壊するぞ」と30年間ずっと言われ続けてきたのですが、一向に崩壊しません。国民をコントロールする能力だけは長けているんじゃないか、と思いますね。

高嶋)まあ、とにかく、ああやって親兄弟も関係無く刺す。そういう体制というのは、本当に細かく網の目のようにできあがっている。それで、すぐに強制労働所に収容とかね。スゴいですよね。

須田)漁民も人間ですから、肉体的にも疲れてくるでしょうしね。それは、「疲労を覚えないように、覚醒剤を打つ」と言われていますから。

高嶋)覚醒剤ですか。それも十分、考えられますね。日本でも昔ヒロポンが疲労回復で使われていましたからね。

 

失敗を繰り返して技術は進歩していくので、うかつに安心はできない

 

高嶋)ICBMについての質問です。あれは大気圏再突入のときは、非常な高温度にさらされて、角度調整とかが非常に難しいと言われていて。最近の報道では、CNNとかは「失敗したようだ」と伝えているようですね。

須田)ようするに、弾頭が分解してしまった。空気摩擦が起こりますから。それで、温度がどんどん上がってきて。そこに耐えられるだけの状況ではない。
ただし、これもマクスター大統領補佐官が言っているように、失敗でも成功でも、技術は、「結果的に検証して改善していく」作業を繰り返しますから。失敗したからといって、安心していられない状況だと思います。

高嶋)「失敗を重ねながら成功に近付く」というのは、本当にその通りですね。それでは、1万3000キロ飛んで、もし普通の角度で飛んで、実戦配備ということになったら、これは大変。それで、核開発に成功してどうのこうの……この辺のせめぎ合いというのは、来年はどうなりそうですか?

須田)来年は、そういった意味ではピークに近付くでしょうから、どちらかが降りないと……だから、そういった形でテーブルに着いていく可能性も、ないとは限らない。「両方とも、じゃあ止めましょう」みたいな。でも、そういう状況になる確率は低くて、むしろ事態はエスカレートしていくのでは、と思います。

高嶋)「ええい、認めてしまえ」ということにはならないでしょうか?

須田)ならないでしょうね。

 

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Page top