アイスホッケー女子日本代表・足立 用具はすべて自前。スティック1本いくらか知っていますか?

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足立友里恵 小池詩織 アイスホッケー

【札幌冬季アジア大会アイスホッケー女子・日本対タイ】試合に勝利し、笑顔をみせる足立友里恵(11)と小池詩織(2)=2017年2月23日月寒体育館 写真提供:産経新聞社

来年2月に開催される平昌オリンピック。日本が参加する競技で最速で出場を決めたのは、アイスホッケー女子日本代表(愛称スマイルジャパン)でした。昨日23人の代表選手発表会が行われ、今日からフィンランド遠征へ出発します。

中でも、美女アスリートとして知られる、足立は、

「これが最後の私のオリンピックになるかもしれない」

と、完全燃焼を誓っています。日本は長野、前回のソチと2回の出場を果たしているものの、過去2大会で10戦全敗でした。しかし、山中武司監督は、

「日本女子のベストチーム。必ず、メダル獲得を」

と強気。確かに、テクニック、スピードなど今回の代表は、レベルが格段に高い。

所属するのは、1974年にスタートした、SEIBU プリンセス ラビッツ。女子ホッケーでは、選手全員がアマチュアです。もちろん、別に職業をもっている。プリンスホテルへ勤務するOLです。出社は午前8時45分で、退社が午後5時。午後7時30分から練習というスケジュールがルーティンです。

「仕事が終わり、急いで帰宅して、着替えを済ませて、練習へ向かう」

通常は約2時間の練習も、オリンピックが近づくにつれて、練習時間は増える。

使用する用具は、すべて自前。プロテクターやグラブなどを一揃いするだけで、どんなに安価でも、20万円はかかる。先輩から受け継いだものなど、大事に使います。ただし、バカにならないのは、スティック。1本、3~5万円もする。年間では、10~15本を消費します。そんな選手へ、日本アイスホッケー連盟は、「仕事とホッケーを両立させていることが、選手の強み」と激励しているが、まさに、その通りでしょう。

前大会では、スマイルジャパンの愛称で、話題を集めたものの、一過性で終わりました。結果を残さなければ多くのファンが振り向かない。競技普及のために、4年に1度のオリンピックは絶好のアピールのチャンスです。ソチでは、トリノ、バンクーバーの金メダリスト、カナダ人のカーラ・マクラウドさんを強化コーチへ迎えました。が、世界トップの戦術を導入しても、予選では勝っても、本番では通用しなかった。この4年間は、主に体力強化を図ったのは当然でしょう。

女子は相手にぶつかるボディーチェックは、禁止されていますが、それでもハードなスポーツには変わりありません。最終予選のドイツ戦。日本はドイツに、ソチで2度の敗戦を喫していますが、身長差で10センチも上回るハンディを克服し、快勝しました。個人が体力を強化して、チーム一丸となり、豊富な運動量で勝負。足立は、

「まず1勝です」

と、2月10日に行われる初戦のスウェーデン戦に賭けている。

北海道札幌市生まれで、小学校からキャリアをスタートしました。高校時代から日本代表へ加わり、早大進学で上京。最も驚いたのは、

「東京は、氷の質が悪い。ザラザラで、パックの走りが…」

と振り返っています。競技歴20年を超える集大成の時が近づいてきました。

12月7日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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