ベテラン弁護士・若狭勝から見た日馬富士暴行問題の本質とは?
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12/26(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
貴ノ岩関から事情聴取せずに事実を認定してしまった
7:19~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター若狭勝(前衆議院議員)
貴乃花親方が危機管理委員会の聴取に初めて対応
大相撲の元横綱日馬富士の暴行事件で、被害者の平幕貴ノ岩の師匠貴乃花親方が昨日日本相撲協会の危機管理委員会の聴取に初めて応じた。貴乃花親方は聴取で自らの行動の正統性を主張したとみられる。
高嶋)何だか貴乃花親方が貴ノ岩の怪我の状況について告発しまして「そちらの方から協会に連絡しておいて下さい」なんて、そんなことありですか?
若狭)少なくとも協会としてしっかりとその辺のところは責任を持って対処してくれという話だと思うのですけど。
私は元々貴乃花親方とも関係無いし誰の肩を持つわけでも無いのですが、この一連のこじれた問題の一番の要因は中間報告として相撲協会ないし危機管理委員会が発表した報告の中身が問題だったと思うのですよね。あれは一方的に貴ノ岩関から事情聴取せずに、貴ノ岩関の躾がどうのこうのとかいうことで事実を認定しているのですが、およそ我々法律家や裁判もそうですが、一方当事者の話だけで事実を認定するというのはいけないと。だからそこで貴ノ岩あるいは貴乃花親方側が相当相撲協会に対して不信感を抱いた。それがその後のいろんな処理というかボタンの掛け違いを発生させている要素になっているのではないかという風に思っていますね。高嶋)それがさらに大きくなって相撲界の中のモンゴル勢対日本の力士みたいな。
若狭)そうですね、残念な結果になっていますけどね。
高嶋)これは若狭さんだったらどんな処分にしますか?
若狭)やはり貴ノ岩関の処罰感情・被害感情というのがもう少し和らげば、これは日馬富士が横綱を辞めているという社会的制裁を受けているということで不起訴ですね。ところが処罰感情が強いので罰金という線が一番考えられますね。
高嶋)そうですか。何だか協会に若狭さんみたいな人が1人入っていると良いのになとちょっと思っていますけどね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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