ファーストレディ・昭恵夫人の来年の抱負は「クリアにしていきたい」
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国内外で活躍するNGOやNPO、社会起業家の活動にスポットを当て、その活動を応援・紹介するニッポン放送の番組『阿部亮のNGO世界一周!』。
今夜、12月26日(火)21:30からの放送では、パーソリティの阿部亮が、社会貢献をライフワークにしている安倍晋三総理大臣のファーストレディ・安倍昭恵夫人のさまざまな活動についてインタビューした。
ミャンマーの寺子屋で日本のことを少し好きになってくれたらいいな
今年1月には昭恵夫人がミャンマーの寺子屋へ訪問する際に阿部も同行。阿部が寺子屋を建てるきっかけは昭恵夫人だったという。そんな昭恵夫人のアクティブさは阿部が舌を巻くほど。
阿部)20校くらいどんどんどんどん回っていくじゃないですか。飛行機も乗り継いで、子どもたちとたくさんハグして、一緒に給食を食べて。どんどんお仕事をされていて、いつ休んでいるのかなって。昭恵さんご自身の行動力にすごく感動したんですよ。
昭恵夫人)とんでもないです。もっと学校に通っている子どもたちの教育のソフトの面を充実させていきたいとかいろいろと自分としては思いがあるんですけど、いつも短期間の間に学校を回らなきゃいけないので。もう少し子どもたちとふれあいたいなという思いはあるので、逆に阿部さんがされていらっしゃることは素晴らしいなと私は思いました。
以前、ミャンマーの学校の贈呈式で子どもたちに教えた日本語の歌を覚えていて歌ってくれたことに感動したという阿部。ちょうどその横には昭恵夫人もいた。
昭恵夫人)日本人として日本語の歌を歌ってくれるのは嬉しいですよね。日本の教育がいいからといってそれを押し付けようという気持ちはないんですけれど、やはり日本人が建てた寺子屋なので日本のことを少し好きになってくれる子どもたちが出てくればいいなと思っているので、これから日本語の歌や挨拶を少しずつみんなに覚えてもらえたらいいなと、阿部さんの学校の歌を聞いて思いました。
来年ミャンマーに再訪する際に企画してみたいことについて聞かれると、昭恵夫人はこう語った。
昭恵夫人)井戸をつくったりとか、田んぼを寄付してそれを先生たちのお給料にあてるように使ったり、なるべく自立していってもらいたいなと思っていて、そういうことも考えていかれたらいいなと思っています。
次の世代に受け継いでいきたい「ばっちゃん」の活動
今年の7月と11月は昭恵夫人が会長を務めている公益財団法人・社会貢献支援財団の表彰式にも阿部は招待された。社会貢献支援財団とは、人命救助をされた方や、国内外で活躍するNPOやNGO、社会貢献されている方を表彰している歴史のある財団。今まで団体も含めて1万2千人が表彰されている。その中で昭恵夫人が特に印象に残ったのは、広島・基町の「ばっちゃん」こと中本忠子(ちかこ)さん。中本さんは、親がなかなか料理をつくることができなくて非行に走ってしまった子どもたちに食事をつくり食べさせ、子どもたちの話に耳を傾けてきた人だ。
昭恵夫人)その子たちと話をしていると「ばっちゃんがいなかったら今の僕たちはいない」と。「今仕事をこうしてできているのもばっちゃんに食べさせてもらって話を聞いてもらってきたからなんだ」と言っていて、本当に愛で包まれているって感じで。この人はすべて受け入れてくれているという風に少年たちも思えるような人。そんな活動をばっちゃんだけでなく広げていって、私たちが次の世代に受け継いでいけたらいいなと思います。
子どものアイディアを世の中に活かしていきたい
また昭恵夫人が前々からやりたいと言っていた『世界こどもサミット』が三重県の伊勢市で開催された。
昭恵夫人)みんな言ってたことは、「子どもを子どもだからといって見下さないでほしい」、と。「子どももすごいんだ。子どもたちには子どもたちの意見があるので対等の人間として扱ってほしい、子どもを信頼してほしい」ということをすごく言っていました。子どもたちは生きている年数は少ないけれど、考えていることやアイディアがあって、そういうことをもっと世の中に活かしていくことができたらもっと良い社会にできるんじゃないかなと本当に思ったので、これからこの『こどもサミット』を各地で開催したいですし、世界にも広げていきたいなと思っています。
アメリカでは9歳のビビアン・ハーという女の子が、両親が見せてくれた子どもの奴隷化された写真を見て「このままではいけない!」と思い立ち、自分でレモネードをつくって売って、その収益で奴隷を解放しようという事業を立ち上げ、1億円の資金を集めた。そのビビアンと話した昭恵夫人はこう話す。
昭恵夫人)彼女はかわいそうだなと思うと同時にその写真の中に希望も感じたと言っているんですよね。自分に何かできるんじゃないかと思って、自分がやったこともあってできそうなこと、レモネードをつくって売ることを始めたんです。ただ思うことは誰にでもできると思うんですが、それを行動に移していくかどうかに大きな差があって、彼女は自分ができることを行動に移した。9歳ですよ、すごいなって。それを応援してくれる親御さんがいて、きっとやれば何か進むに違いない、できるよ、と応援してくれたらしいんですよね。
人はみんな役割分担
毎日へとへとになるほどの行動力がフェイスブックにアップされている昭恵夫人。
昭恵夫人)人はみんな役割分担だと思っています。私もひとつのことをずっとやりたいというのもあるんですけど、なかなか性格的にもあっちこっち気がいっちゃうんですけど。今は色んな所に目を向けて多くの方とお目にかかって、それを私ができるかぎりで発信して、関心を多くの方に持っていただくというのが、私の役割なのかなと思っております。
昭恵夫人の2018年の目標は「自分が本当にやりたいこと、言いたいことをクリアにしていきたい」。去年から徐々に断捨離をしていて、物事を整理している昭恵夫人。なんとなく引き受けてしまうことも仕分けたいと語っていた。立場的にも難しいので、基本はお願いされたら全部受けていこうと思っていたが、あまりキャパがないのでいっぱいいっぱいになってしまうと、自分が本当にやりたいことが見えにくくなってしまうので、クリアにしていきたいとのこと。
そして最後にはこんなメッセージを残した。
昭恵夫人)『神様との約束』という映画に出てくる子どもたちがいて。生まれる前の記憶を持っている子どもたちの話を、産婦人科医や幼児教育をやっている先生たちが集めた映画なんですけど、子どもたちは親を選んで生まれてきていると証言しているんですね。たぶん子どもたちが言っているように、親も選び、そして自分がこの世に生まれでて何をするかということも、もしかしたら選んで生まれてきているかもしれないと私は思っていて、是非、みなさんも何を目的に今この世に生まれてきたのか、この日本に生まれてきたのか、ということを考えてみていただきたいなと思います。
来年1月3日(水)11時~13時「ニッポン放送新春スペシャル 阿部亮のNGO 世界一周!~世界を変える日本の起業家たち」が放送されます。ぜひお聴きください。
『阿部亮のNGO世界一周!』
FM93AM1242ニッポン放送 毎週火曜日 21:30-21:50
番組HPのURL https://www.1242.com/program/aberyo/
番組YouTubeページ(過去の放送のなかから選抜された放送回をアップしています)
https://www.youtube.com/channel/UCjxPoNub9xtY9oM8OpOPx7w