大相撲初場所の貴乃花親方と白鵬の代理戦争の行方は? 下角陽子
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高嶋)1月14日からは両国国技館で大相撲の初場所が初日を迎えます。けさは、ニッポン放送の元アナウンサーで、現在は相撲ジャーナリストの下角陽子さんにお越しいただきました。前向きに考えて、あの大横綱大鵬さんのお孫さんが騒がれていますよね。貴闘力さんの三男。
下角)貴闘力さんは4人お子さんがいらっしゃるんですが、どの子が強いんですか? と聞いたところ、3男が強いとおっしゃっていました。いいセンスをしているそうです。
高嶋)埼玉栄高校の3年生、納谷幸之介(なや・こうのすけ)くん(17歳)。えらい、いい体しているんだよね。幕内力士みたい。1メートル88、166キロ。
下角)即戦力ですね。以前は高校から入ってくる力士は少し時間がかかったんですが、今の高校生は体ができているので、すぐに出てくるんです。
大鵬さんも体が大きかったですし、お母さんに当たる大鵬さんの三女・美絵子さんも、貴闘力さんも体が大きいので。
高嶋)血統は抜群だね。じゃあ、白鵬に引導を渡すのは、納谷くんかもしれないね。かつて貴花田が千代の富士を倒したように。2年もすれば、上がってくるかもしれない。どうですか? 白鵬の「かちあげ」は?
下角)優勝した先場所は14勝中12番でかちあげ。解説でご一緒した大半の親方は否定的な見方をしています。
高嶋)視神系にまで影響を与えちゃうというか、あれはプロレスラーの肘打ちよりも、余程・・・。当人はなんて言ってるんですか?
下角)本人もなるべく出さないように意識しているそうなんですが、もともとは、「後の先(ごのせん)」といって、双葉山のまねをしたかった白鵬がその理想の相撲では勝てなくなってきてやりはじめた。あれがエルボー的な「かちあげ」になってしまったという。
本来のかちあげとは、相手の顎をあげたり、張り手も相手の顔の向きを変えて、出てくる方向をずらすことで相手のあたりを弱めるんだそうです。だから一発でしとめてやろう的なものは、本来相撲ではないと考える親方が大半です。
高嶋)白鵬と貴景勝(たかけいしょう)はどうなるかな?
下角)貴乃花親方と白鵬の代理戦争。お互いが「かかってこいよ」という喧嘩のような一番になるのでは。張り手が出るのか、どうか。阿武咲(おうのしょう)は、先場所、白鵬の張り手にひるまず、突っ込んできたので、こちらも楽しみです。
高嶋)よく関脇の強い場所は面白いといいますが、御嶽海に玉鷲。小結が貴景勝と阿武咲。充実していますね。
下角)今は本当に戦国時代です。
高嶋)貴乃花親方の噂は耳にしませんか? 理事選はどうなりそうですか?
下角)通常の理事選は、票読みがしやすいのですが、今回は読めないですね。ただ、このゴタゴタは理事選まで、もつれそうですね。
1月12日(金)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より
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