年収1億円を超えるプロがいるeスポーツってなんだ!?
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最近話題になっている「eスポーツ」。知ってます? サッカーゲームや格闘ゲームのように「人と人が対戦するテレビゲーム」をスポーツに見立てて競い合い、一番うまい人・強い人を決めようというもの。大きなモニターが設置された会場で、選手同士がテレビゲームで戦い、集まった観客がその卓越したプレーに熱狂する・・・大会自体は普通のスポーツと変わりません。ただ題材がテレビゲームなだけ。
このeスポーツ、とにかく世界中で人気になっているそうで、海外では賞金総額20億円を超える大会が開催されたり、年収1億円を超えるプロがいたり、とても大きなムーブメントになっていて、ビジネスはもちろん、国際的なスポーツ大会にも影響を与えるほど急成長しているそうです。私、まったく知りませんでした…
でも、ちょっと気になるのが「スポーツ」という言葉。テレビゲームをスポーツと呼ぶことに違和感がありませんか? しかし、「スポーツ」という言葉は、日本と海外では少し認識が違っていて、日本では「運動・体を動かすもの」という認識ですが、欧米では「競技」という意味で使われていて、チェスもダーツもビリヤードもすべて「競技=スポーツ」。テレビゲームも「スポーツ=競技」として認識されているそうです。
そんな海外の認識もあって、この「eスポーツ」、今後はスポーツの1つとして、オリンピックに採用される可能性もあるそうです。すでにアジア大会では採用されることが決まっていて、今年のジャカルタ大会では公開種目、2022年の中国・杭州大会ではメダル種目になると発表されています。また国際オリンピック委員会でもeスポーツが議題にあがっていて、採用するかどうか、今後議論を深めていくとしています。
昔は夢中でテレビゲームをやっていると、「ゲームばかりして!」と怒られた時代もありましたが、今はそんな時代ではなくなったんですね…。
またすでにビジネスの世界では大きな動きを見せていて、その市場規模は2019年には1,000億円を超えるとされています。eスポーツ先進国のアメリカや韓国では、eスポーツ専用の競技会場もあり、大会の模様を専用チャンネルやインターネットで中継。運営費や賞金を出すスポンサー企業の広告効果は絶大で、最近は賞金1億円クラスの大会もたくさん開催されています。
もちろんeスポーツのプロ選手もいます。ゲーム関連企業が選手と契約したり、企業が独自にプロチームを作ったり、トップ選手になると、年収1億円、3億円といったプレイヤーもいます。プロの選手は日々ゲームの腕を磨き、大会で最高のパフォーマンスを見せられるように精進する。ゲームの世界でも同じことが行われているんですね。
日本では賞金額が法律で規制されているなど、環境が整備されていないため、なかなか普及していないeスポーツですが、実は今年から大きく変わりそうです。
日本でeスポーツを行ってきた団体が統合し、ほかのプロスポーツと同じようにプレイヤーにプロライセンスを発行することを決定。これで高額賞金の大会を開催することが可能になるとされています。
さらに団体では、日本オリンピック委員会(JOC)への加盟も視野に入れていて、これが実現すれば海外で開催されるeスポーツの国際大会に日本代表として選手を派遣することも可能になります。今後オリンピックでeスポーツが開催されることがあっても大丈夫というわけです。
世界で大きく動いているeゲーム。ゲーム先進国である日本がこの流れにどのように取り組んでいくのか、今後の展開が注目されます。
1月25日(木)高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より
高嶋ひでたけのあさラジ!
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