巨人軍臨時コーチ・松井 長嶋茂雄に教えられた大切な言葉とは? 

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高橋由伸 高橋監督 巨人 松井秀喜 ゴジラ 臨時コーチ KIRISHIMA ヤマザクラ 宮崎県 総合運動公園

【プロ野球巨人宮崎キャンプ】笑顔を見せる巨人・高橋由伸監督と松井秀喜臨時コーチ(左)=2018年2月6日KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園 写真提供:産経新聞社

プロ野球はキャンプたけなわ。昨日、宮崎で行われた巨人軍キャンプには、気温7℃の中、1万人の観衆が訪れました。

話題の選手が少ないとも言われる今年のジャイアンツですが、昨日、集客に大いに貢献したのが、ヤンキースのGM付特別アドバイザーで巨人軍キャンプで臨時コーチを務める「ゴジラ」こと、松井秀喜さんです。

松井さんが古巣のキャンプを訪れて、選手たちを指導するのは2年ぶりのこと。一昨日6日、グラウンドに初めて登場しましたが、高橋由伸監督とキャッチボールを披露するシーンもあり、ファンを沸かせました。

現役時代、ともに戦った由伸監督の “特命”を受け、最初にマンツーマンで指導に当たったのが、今年5年目のキャッチャー、小林誠司選手です。

去年はとにかく、貧打に悩まされた由伸監督。特に小林選手は、打率がわずか2割6厘に終わり、これは規定打席に達した選手の中で、12球団ワースト。

「彼が少しでも成績を伸ばせば、それはジャイアンツの得点につながる。少しでもお手伝いできればいいな、と思っているだけです」

という松井さんは、45分間の特打にずっと付き合い、終わった後も、さらに5分間解説を続けました。

小林選手に何を教えたかは「二人だけの秘密」とはぐらかした松井さんですが、「下半身の使い方」や「軸足に体重を残す方法」を伝授した模様です。

2年前は「ゴジラ塾」のお陰で、坂本勇人(はやと)選手が、初の首位打者に輝きましたが、今回は由伸監督から、4年目の岡本和真選手、2年目の吉川尚輝選手ら、

「ドラフト1位の若手たちのバッティングを見てやってほしい」

と言われているそうです。

2年前に臨時コーチを務めた際は、他のコーチたちにも気を遣い、あくまでワンポイントアドバイスにとどめていましたが、3年連続でリーグ優勝を逃せば由伸監督の進退にも関わるだけに、今年は「古巣の危機を救おう」ということで、ゴジラ流の積極的指導がたくさん見られそうです。

先月、アメリカ・メジャーリーグの野球殿堂投票には残念ながら落選しましたが、日本の野球殿堂には、史上最年少の43歳で選出が決まった松井さん。通知式で、父親・昌雄さんが代読した受賞コメントには、こんな言葉がありました。

「長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督とのご縁がなければ、本日の名誉ある日を迎えられなかったのでは、と感じております」

いま、ジャイアンツの若手たちに、積極的に何かを伝えようとしている松井さん。ミスターに教えられた言葉で、常に胸に刻んでいたのがこの言葉です。

「打撃は生き物だから、日々バットを振って、自分自身と向き合い、常に最高の状態にしておかなくてはいけない」

松井臨時コーチは、10日に宮崎で行われるソフトバンクとのOB戦には選手として出場します。

2月8日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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