株価大暴落で安倍総理の支持率が上がる! そのワケとは? 森永卓郎
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2月7日(水)のニッポン放送の番組『垣花正 あなたとハッピー!』で、経済アナリストの森永卓郎が『なにが起きているのか? 世界で株価大暴落の連鎖』と題して特集。
昨日の東京株式市場は、前日のニューヨーク株式市場で、過去最大の下げ幅を記録した流れを受け、一時、下げ幅が1,600円を超えた。この状況をみて、森永は「安倍総理はツイている」と分析。その見解とは・・・?
森永)一番最初のきっかけは、先週末、アメリカ市場が暴落したことなんですよ。
そもそも、なぜそんなことが起こったのか。
森永)じつはアメリカの景気自体は絶好調なんです。ですが、景気が良すぎると、インフレにならないように金利を引き上げていくんです。先週末の時点で、アメリカの国債(10年)がなんと2.8%まで行ったんです。30年の国債だと3%だったんですよ。
国債の金利が3%だとすると、株で儲かった1億円で、そのまま国債を買えば、元本保証で毎年、300万円もらえるということになる。1億円あれば・・・の話ではあるが。このようなからくりで、お金の流れが株式から国債へ変ったという。
森永)で、株式に売り物が出たんですよね。株も絶好調の時なら新たな買い手がみつかるんですが、(株に対して)みんな、そろそろやばいな・・・という“株の高所恐怖症”にかかっていた。だから、株で売り物がでると、みんな売りに転じたんです。
その海外の流れが、日本の市場にも伝わってきたという。
しかし、きょう(2月7日)になって、株価が戻りつつある。これはいったい、どういうことなのか。
森永)株価がドーンと下がると、“これは買いだ!”と思う人がいますからね。しかし、株価は上がり続けるのではなく、段階的にズルズルと下がっていくんじゃないでしょうか。で、株価が1万8,000円を切ったら、私は買いだと思います!
さらに、いま、日本では都心の高層マンションにもある変化がでているという。
森永)マンションも、だんだん売りに出ているので、そのうち価格がドーンと下がります。都心の高層マンションが1億円を切るかもしれません。
さて、話は戻るが、今回の株価大暴落で、安倍総理がツイていると語る森永・・・一体、どうしてなのか?
森永)去年の解散総選挙の時、安倍総理は消費税を10%に引き上げると言っていたんですが、その時、同時に“リーマンショック並みの経済危機がきたら話は別”と言っていたんです。なので、今回の株価大暴落を口実に、安倍総理は年内に消費税を凍結、もしくは引き下げるんじゃないかと思います。これをすることで、安倍総理の支持率が上がるんじゃないでしょうか。
垣花正 あなたとハッピー!
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