「働き方改革」1年延期の意味するものとは?

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2/26(月)FM93AM1242 ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ②

厚労省データ不備の影響か
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

政府は裁量労働制の適用拡大を1年延期の方針

2月26日に政府は働き方改革法案に関し、裁量労働制の適用拡大の実施を1年延期する方向で検討に入っている。厚生労働省が示した労働時間の調査結果のデータに不備があり、野党は法案提出に強く反対している。

高嶋)働き方改革国会ですが、雲行きが怪しくなりまして、法案は通すけれども実施は1年先送りするみたいなそういう情勢になってきました。これはどういうことでしょうか?

須田)この法案というのは、昨年の選挙が終わった後の臨時国会で議論すべき話だったものが、森・加計問題があって、期間が短いということも、先送りされた。ただ、その去年議論されるはずだったこの法案に関して野党サイドとしては、特に野党第一党の立憲民主党は対決法案に位置付けたのです。

高嶋)それはどういうものですか?

須田)対決法案とは何かと言うと、「中身がどうであれ反対するぞ」ともう結論先にありきものです。

高嶋)もう審議する前から?

須田)前から。

高嶋)この法案には反対と。

須田)反対。もう一点ポイントがあって、立憲民主党は国対委員長に辻元清美さんが就任されて、国対政治については一切やらない。水面下、机の下ですり合わせなんてしないよということを明確に打ち出した。ですから、完全にこの法案に関しては、国会で中身がどうとあれ野党は与党の攻撃材料に使うというのが、国会審議前からもう決まっていた、そういう法案です。ですから相当慎重な審議が要求された。結論から言えば、結果的にこれどうなっても、強行突破します。強行採決に踏み切るというのが、今からもう明々白々なんです。

裁量労働制はすべての労働者に適用されるわけではない

高嶋)いつもの図式ですね。それで、裁量労働制とか、私も本当に不勉強だなと思ったのですが、私は今度のこの働き方改革法案というのは、働く人全員に適用されるものかと思ったら、そうじゃないんですってね。

須田)そういう風に受け止めている方は多いと思います。残業代ゼロ法案とレッテルが貼られたわけですから、すべての働く人たちにそういう状況が降り掛かってくるのかなと思ったら、「高度プロフェッショナル」という、そういう「高度プロフェッショナル」という呼び名も疑問なんですが、「高い技術を持っている人」、そして年収1,000万超えてくるようなそういう人たちに限って、「残業代を一定程度で納めましょう」ということなんですね。

高嶋)具体的に職業でいうと、どんな人たちですか?

須田)例えば証券関係のディーラーであるとか、技術者、専門職の人です。そういった人たちに関しては、一定程度の残業代を渡して、その範疇の中で仕事をしてくださいよと。工場で働いているわけではありませんから。

高嶋)だけど国会の論争を一部聞いただけですけども、誰にでも当てはめられるような質問が多いですよね。言った残業ゼロ法案だとか、今までだったら残業したら貰えていたのが、貰えなくなるみたいな、そういう話をしているじゃないですか。

裁量労働制は省令で適用範囲を拡大することも可能

須田)ええ。そういう風に曲げて受け止めることも不可能ではないのですよ。どうしてかと言うと、先ほど申し上げたような職種・業種に関して言いますと、法律上明記されているわけではなくて、省令で決められる。また別途のルールの中で決めますよと。ですから、そこを変えてしまえば、省令を変えるということは国会の議論は必要ありませんから。

高嶋)この根本だけ通しておけば、あとは省令で何とでもなるという……

須田)なし崩し的にどんどんどんどん広がっていくのではないかと。

高嶋)だから野党が言う危険性も残っているのだと。

須田)そういうことも言えば、言えないこともないなということですね。

高嶋)だからその例のデータの不備、何か古めかしいデータ出してきて、それが違うの合ってるのと揉めていますが、働き方改革国会だと総理が言うのであれば、完璧なデータを出して、真正面から議論すべきだと思っていましたが、そういう裏側聞くと、何となく腰砕けになりますね。

須田)それだけに、何で厚生労働省はあんなデータ作ってしまったのだと。もう完全なオウンゴールですよ。やらなくていいことやっちゃった。

高嶋)総理は、怒っているのですかね?

須田)怒っていると思いますよ。はらわた煮えくり返っていると思います。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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