この時期に国民栄誉賞の授与式をする理由とは?
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2/14(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④
囲碁・将棋界で初の受賞
7:17~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
囲碁・将棋界で初の国民栄誉賞授与
将棋界で史上初めて「永世七冠」を成し遂げた羽生善治さんと囲碁で初めてとなる七冠独占を2回果たした井山裕太さんの国民栄誉賞授与式が昨日総理官邸で行われた。国民栄誉賞の受賞は将棋界・囲碁界共に初めて。
森田解説委員)昨日の国民栄誉賞の授与式、式典には羽生さん、井山さん共に和服姿で臨みまして、羽生さんの長女の舞花さんらも出席しました。表彰状を手渡した安倍総理大臣です。
安倍総理)多くの国民に夢と感動を、社会に明るい希望と勇気を与えました。よってここに国民栄誉賞を贈り、これを表彰します。
総理からは盾の他記念品として山梨県から採石された「雨端硯」と広島県特産の「熊野筆」、それから2人の七冠にちなんで七宝(しっぽう)の硯箱が贈られました。
一方安倍総理には御礼として、羽生さんからは将棋盤と駒、それから井山さんはミニチュアの囲碁セットを贈りました。
授与式の後2人は東京都内のホテルで揃って記者会見しました。羽生さんと井山さんです。羽生)これを大きな励みとして、引き続き棋士として前向きに進んでいかなくてはいけないなと。
井山)囲碁には世界戦がありまして、そこでなかなか結果が残せていない状況が続いていますので、日本の囲碁もやれるんだというところを示せるように今後も頑張っていきたいなと思います。
国民栄誉賞は芸能や文化・スポーツなどの分野で功績を上げた個人そして団体を称える為に1977年に創設されまして、王貞治さんが初めて受賞しました。今回の2人が25例目・26例目で、将棋・囲碁界では初めてということです。
政治的な要素も見える国民栄誉賞 未来に繋げる為の賞でなければならない
高嶋)これは歴代内閣のそのときの気分と言ったら怒られるけど、国民の皆がどれだけ楽しんだか、熱狂したか、いろんな尺度があって、それでやっているようですけど。数多くやっている総理もいれば村山富市さんみたいに1人もあげていない人もいるし。
鈴木)短命で終わった内閣はやる暇が無かったですよね。
高嶋)だけど宇野宗佑さんはやる暇が無かったかと思ったら、美空ひばりさんにさっさとやっていますよ。
鈴木)陰口を叩かれるのは永田町で、支持率が低いときに起死回生・挽回の為にこういうもので少しムードを盛り上げるとか「だからこのタイミングでこの人が受賞するんだろう」とか、必ずそういうのは出ます。
でもこうやって眺めてみると「ああ、このタイミングで……確かにこのとき政権の支持率は低かったしなあ」なんていう人も何人か見受けられますよね。
囲碁将棋が初めてというのが意外な気がしましたし、この分野でこうやって表彰されるというのは、これまでにやったことに対しての賞ではなく、未来に向かって、この分野がもっと注目される為の賞であっても良いと思うのですね。
囲碁将棋なんていうのはまさにそうじゃないですか。だからこの2人もすごく意味があるなと今回感じました。高嶋)「なんで野茂選手にやらなかったんだ!」って怒っていたじゃないですか。
鈴木)長嶋さんはもちろんですけど、松井選手の大ファンだったのですが、大リーグ云々と言うのだったらフロンティアの野茂さんだと思います。だけど国民が皆それぞれ「俺の国民栄誉賞はこれだ!」となるのもまたこの賞のひとつの面白さだと思いますけどね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00