EV車へシフトする中国~日本車が勝つためにすべきこととは?
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2/6(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
EV車15社が認可~認可待ちが46社
7:17~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター富坂聰(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
日産自動車が中国で1兆円を投資してEV車の開発を強化
日産自動車は中国でおよそ1兆円を投資し、電気自動車などの開発や生産、販売を強化するという2022年までの中期計画を発表した。計画では、年間販売台数を去年の実績の1.7倍となる260万台に引き上げ、2022年の売上高は日本円にしておよそ5兆円に達する見通しである。
中国の去年の新車販売台数というのはおよそ2,887万台。9年連続相変わらず世界最大市場となります。そのうち新エネルギー車が去年77万7千台販売されてます。中国は環境対策の一環で来年、2019年からは自動車メーカーに対し、一定割合以上の新エネルギー車の生産を義務付ける規制を導入します。そのため日産自動車は中国で2022年までにおよそ1兆円を投資すると発表しました。電気自動車やプラグインハイブリッド車といった電動化車両を、2022年までに20車種以上を投入するということです。
2022年の販売台数全体の30パーセント以上を電動化車両が占めるというのが日産自動車の計画です。また、電気自動車の部品の現地生産化も進めて、外資系合弁ブランドとして業界視野でトップ3に入ることを日産は狙っているということです。中国市場で去年日産自動車は日系メーカーの中で販売台数が最も多い。中国の自動車メーカーの東風汽車との合弁会社を通じまして中国事業も展開して、日産は中国国内ではかなり売れている状況ではあります。
高嶋)当初のことを考えると、やっぱり遅かりしという部分もあるわけですよね。ずっと見ておられてどうですか?
富坂)日本のメーカーとしては、日本のガソリン車が優秀であればあるほどシフトしにくいんですよ。というのは部品を使わなくなりますので。ガソリンの優秀な内燃機関の技術を持ってる日本としては、これを捨てて全く何もいらない状態で作っていくわけです。電池だけですから、技術は。そうなっていくと、無いからこそ強いというのがあって。だから既存メーカーも、中国の既存メーカーも苦戦するのですよ。今はもう15社認可されてるんですけども。そのほか認可待ちが46社もあります。
高嶋)そんなにあるのですか。
富坂)ものすごい大量に入って来るんですよね。外側つくるのは簡単ですから。電池だけどっかから買ってくればすぐにできるわけです。そういう競争を、これはまだ多分やったことないんで。それと同時に社会の変化がマイカーからシェアカーに入ってきてます。だから政治的にどんと買ってもらえたとこと、そうじゃないとこでものすごい差が付くわけですよね。だからどういうふうにこの中国市場に入ってくのかというのは、みんな戦々恐々なんですよね。ある意味ゼロから、これまで培ったものは全然使えないという状況と考えた方が良いと思いますね。
フォルクスワーゲンはディーゼルでつまずいた分、EVへシフト
高嶋)外国勢で、フォルクスワーゲン筆頭にして大変な市場になってますけども。その辺で今日テーマの日産自動車は辿り着いた、追いついたという感じなんですか?
富坂)積極的に出てますので、良い戦略を出してると思いますね。フォルクスワーゲンがなんでこんなに一気にEVに行くかというのは、ディーゼル車の問題とかありますよね、データ改ざんの。ディーゼルの部分で足踏みしましたので、もう一気にどーんという風にEVに行っちゃえっていうことで。それと中国のタイミングが合った。ある意味ヨーロッパと中国が一気にEVに舵を切ったわけですよね。だから流れできちゃったと思いますよ。
高嶋)あの中国大陸は、ゆっくりゆっくり進化していくのかと思ったらあっという間にキャッシュレス社会を都市部では作ったりと、ワープするんですよね。
富坂)飛び越えちゃう。無いところに作る強みなんですよね。なまじいろいろあると、それを壊してからつくらないといけない。これが実はできないんですよね。だからある意味で言うと無いメリットっていうのをこれから活かしてく社会になってくということですね。
高嶋)その先に待ってるのがいわゆる、運転士さん要らない車ですから。
富坂)そうです。だからその変化に対応していけるかどうかっていうのが、大事ですね。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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