須田慎一郎 日本の電気自動車対策はこれだけ遅れている
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8/28(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
米・欧州でエコカーとして認められないハイブリットカー
6:32~ ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター 須田慎一郎(ジャーナリスト)
EVカー化進むフランス 2040年にはガソリン車とディーゼル車の販売禁止パリ協定に向けてフランスでは、2040年までにガソリン車やディーゼル車の販売禁止を目指して動き始めています。それに比べ日本は、電気自動車にするのか水素自動車にするのかさえ決まっていません。経済優先の安倍政権はどう対策を打ち出すのでしょうか。ジャーナリストの須田慎一郎さんに伺います。
高嶋)パリに行ってきたようですね。
須田)テロと難民の取材のため、フランスとベルギーにも行ってきました。他にもいろいろ取材をしました。
高嶋)今日の話は私も気になっていましたが、ガソリン車を何年にやめるか各国で発表していますよね?
須田)パリ協定の目標達成に向けてフランスでは、2040年にはガソリン車やディーゼル車の販売禁止と、かなり強行です。これがEUにおいてモデルケースになって進んでいくと思います。どういった取り組みが行われているかと、パリ市内を巡ってみましたけどびっくりしました。路上に電気自動車を止めまして、自分でケーブルを引っ張り出し充電器に接続して充電している車がかなりの数にあります。
高嶋)写真を見せていただきましたけど、すごいですね。日本でいうとパーキングメーターが付いている駐車場みたいな感じで、道路の右側ずっと縦に一定間隔で並んでいます。
須田)女性もいとも簡単に、おしゃべりしながら充電をしていました。
高嶋)走っている車も電気自動車(EV)ばかりですか?
須田)いや、そんなことはないです。かなりの割合にありますけど、まだガソリン車が主流であることは間違いないです。
もはやエコカーとして認められないハイブリットカー高嶋)日本はどうするつもりですか?
須田)電気自動車にするのか水素自動車にするのかという方向性が全く決まっていない状況だと思います。電気自動車陣営としては日産ルノーというものがあって、一番の大所のトヨタがどうするのか。とりあえず過渡的な措置としてハイブリットカーが出てきていますけど、アメリカやヨーロッパではハイブリットカーはもうエコカーではないと。やっぱりインフラの進展ぶりや普及ぶりを見ていますと、日本はフランスに比べると相当遅れています。
高嶋)これは出遅れたのか、それとも2040年までにガソリン車はなくならないと思っているのでしょうか?
須田)完全に出遅れています。自動車メーカーとしても対応がゴタゴタに回っている。フランスの状況を見ていますと、国を挙げて政策として電気自動車を普及させていこうじゃないかと。どういうことかというと、川上から川下という意識があると思います。川上においてかつては原発大国だったフランスも再生可能エネルギーに大きく切り替えつつあります。ですから環境対策環境に対する配慮というのをまず前面に打ち出して、その中で川下の自動車をどうすべきなのかといった政策決定のプロセスがあると思います。
福島原発事故がフランスの原発意識を大きく変えた高嶋)フランスの原発に対してあんなに態度を変えていくというのは?
須田)フランス政府の政策当局者に話を聞いてみますと、福島原発の事故がフランスの原発政策を大きく変えた要因だそうです。それなのに日本がまだその辺りの方向性が決まっていないというのはちょっと遅いですよね。
高嶋)日本は原発についてはようやく凍土で囲むとか動き出しましたけど。何か行政的にいつまでやるのとかそういうことをはっきり決めません。経済優先の安倍内閣は原発を今見切る度胸はないですよね。
須田)むしろ再稼働の方向に行っていますよね。この辺が日本とヨーロッパの大きな違いだと思います。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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